そもそも相場は「ランダムウォーク」といわれており、株価が意味もなくふらふら動くのが前提ですから、必ずしも想定と同じように動くとは限りません。あくまで、株価が上がるまたは下がる傾向にあるということをつかむのが大切です。ローソク足の買いサイン・売りサインを詳しく見ていきましょう。
初心者は日足を見て株取引を練習する
ローソク足の買いサイン・売りサインがチャートに現れたからといって、すぐに株取引を始めてはいけません。ローソク足には、一つのローソク足を表示するのに決まった時間があるからです。
初心者は「日足(ひあし)」を見て株取引をするかどうか判断する練習をするとよいでしょう。特に1分足や1時間足は想定と違う値動きをすることが多いので、騙されないように気を付けたいものです。
足の種類には、1分間の値動きを表した「1分足」、1時間の値動きを表した「1時間足」、1日間の値動きを表した「日足」、1週間の値動きを表した「週足」、1か月の値動きを現した「月足」があります。ちなみに、取引1回ごとの値動きを記録したものをTICKといいます。
ゴールデンクロス・デッドクロスの意味
チャート上に表示された緩やかな曲線は、よくテレビやニュースでも目にする「移動平均線」というものです。たとえば25日移動平均線であれば、過去25日の価格の平均を取ったものを1日ずつずらしてチャート上に表示しています。
計算対象の日数が異なる2つの移動平均線をチャート上に表示して、線がクロスしたら売り買いを行うという取引手法があります。いわゆる「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と呼ばれるものです。
株価が下落したあとに短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けるのが「ゴールデンクロス」。ぱっと見ではうまくサインが機能しそうですが、発現が遅くなってしまうことが多いのが難点です。
株価が上昇したあとに短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けるのが「デッドクロス」。こちらもサイン発現が遅くなってしまうことがあります。クロスしたときには「時すでに遅し」なのでおすすめできません。もしどうしても使いたいなら、75日と200日を使い、売買の検討を始めるためにのみ使いましょう。
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