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投資信託のポートフォリオを目論見書で比較した

投資信託の購入をしようとしたとき、まずは目論見書という書類に目を通しておく必要があります。投資信託の目論見書は分量が多いため、初心者は読まないケースがほとんどですが、きちんと読むようにしましょう。特に、投資信託のポートフォリオは必見。どのような商品に投資しているかが確認できるからです。

投資信託のキモとなるのが資産の状況

投資信託にはそのファンドの設計内容がまとめられている書類があり、それを目論見書といいます。購入するときに必ず読む必要がある「交付目論見書」、よりファンドのことが詳しく書かれている「請求目論見書」の2種類があります。

投資信託の目論見書にはファンドの目的や特色が書かれています。ファンド検索機能からはわからない情報があり、投資判断に活用することができるのです。まずはここに目をとおし、自分が投資したい商品の方針と合っているか確認します。

投資信託の目論見書では、ファンドの値動きや純資産残高の推移を確認し、資産が目減りしていないかなどを調べます。ファンドの一番のキモとなるのが資産の状況です。似たようなファンド名でも、運用会社が異なれば組成は異なっています。

投資信託のポートフォリオを比較する

投資信託のポートフォリオとは、投資金額の総額に対して、どのくらいの割合でどの商品に投資しているかを割合で表したもので、ファンドの中身といっていいでしょう。

投資信託のポートフォリオは、ファンドのプロが作っているものですから、自分が投資するときに参考にすることが可能。また、似たような投資信託の購入を検討するときにも目論見書の情報が使えます。

実際に、投資信託のポートフォリオを比較してみましょう。比較した投資信託は「MHAM株式インデックスファンド225」と「ストックインデックスファンド225」。運用会社はそれぞれアセットマネジメントOneと大和証券投資信託委託です。どちらも日経225のインデックスに連動しています。

投資信託の組入銘柄の投資比率に差

まず2つの投資信託の年間収益率の推移の比較すると、収益率の推移はインデックスファンドなので、割合はどちらも同じ。しかし、2015年以降はMHAMのほうが利益が出ています。

業種順位を比較すると、投資先の業種は似たり寄ったりです。これはインデックスファンドの特徴でもあります。コール・ローン、そのほかの比率が1%程度異なっていますが、リスク回避の手段のためなので大きな違いはないでしょう。

組入銘柄を比較すると、組入銘柄の比率順位はほとんど同じですが、投資比率が異なっており、収益率のわずかな差につながっています。ちなみに、投資信託のポートフォリオに出ている銘柄を個別に株で持っておく戦略もアリでしょう。

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