
誰しもが一度は聞いたことのある言葉、「ブロックチェーン」。
この技術のおかげで、さかんにNFT取引が行われるようになりました。
しかし、いったい何がすごいのかよくわかりませんよね。
ここでは、”次世代のテクノロジー”とも言われるブロックチェーンの優れた点や仕組みを解説します。
難しい話が苦手な人でもわかるように、大まかな要点だけにしぼっているので、安心して読み進めてください。
目次
ブロックチェーン上ではデータの書き換えが不可能
ブロックチェーンは”データを記録する技術”です。
革命的と言われる理由の1つが、データを一度記録すると二度と改ざんできない点。
今までは、特定の企業が管理する複数のコンピューターにデータを蓄積、保管していました。
しかし、特定の企業に頼るデータの保管は、不正アクセスによるデータ書き換えのリスクがあります。
対して、ブロックチェーンは大勢のネットワーク参加者にデータを共有し、分散して管理しています。もちろん、共有するデータは暗号化した状態です。
仮に1,000人に共有すると、改ざんするためには過半数である501台以上のパソコン内のデータを書き換えなければいけません。
これは現実的に不可能なので、データを安全に管理できるのです。
データは「ブロック」と呼ばれる場所に書き込まれます。ブロックは、一定数の取引データをまとめて保管する場所。
正しい取引内容だと承認されたら、そのブロックが過去の取引が記録されるブロックとつながります。
ブロック(データのかたまり)が鎖状につながっている様子から、ブロックチェーンと呼ばれているのです。
下の図と一緒に覚えると、頭に入りやすいでしょう。
仲介人なしでもスムーズに取引完了する
今までは、特定の企業が提供するサーバーを通じて、個人同士でやりとりするのが一般的でした。
しかし、ブロックチェーンには管理する組織が存在しません。
仲介業者があいだに入らない「P2P」という仕組みによって個人間のやりとりが成立しています。
今や世界中の人が使っているLINEも、P2Pの仕組みを活かしたサービスの1つです。
P2Pは通信スピードが早く、取引がスムーズに完了します。
サーバーダウンの心配がなく、あなたのパソコンさえ動作していれば、いつでも取引が可能です。
ただし、P2Pは匿名性を保ったまま使えるので、素性がわからない相手と取引することになります。
それでも安心して利用できるのは、取引がプログラムによって動いているからです。
ブロックチェーン上では、人ではなく”書き込まれたプログラム”が自動で取引を実行。確実に取引が完了します。
だからこそ、世界中の人と積極的にNFTの取引ができているのです。
転売OK?クリエイターに還元できる「スマートコントラクト」
ブロックチェーンを代表する機能の1つが「スマートコントラクト」です。
スマートコントラクトとは、事前に設定した条件が満たされると自動的にプログラムが実行される仕組み。
NFTへ進出するクリエイターが増えているのは、この機能がクリエイターにとって嬉しいシステムであるからです。
たとえば、「NFTが販売されるたびに、製作者に購入代金の5%が入る」と設定すれば、何度転売されても報酬を得られます。
むしろ転売されると、クリエイターとしての認知度も上がるため一石二鳥です。
遊ぶだけでお金を稼げる「NFTゲーム」にも、この機能が活用されています。
NFTゲームでは、ゲーム内アイテムを売買可能。
課金して手に入れた強いキャラクターや、時間をかけて育てたアイテムをお金に変えられます。
ゲーム内の服や土地でさえも、売買の対象。
引用元:THE SANDBOX
スマートコントラクト機能によって、ゲームやアートの市場がさらに拡大しました。
NFTの取引をするならイーサリアムが必須
NFT作品を購入する前に、NFTで使われる仮想通貨についても知っておきましょう。
現在、NFT取引に使われる仮想通貨は、イーサリアムやPolygon(ポリゴン)、FLOW(フロー)などです。
仮想通貨は1万種類以上ありますが、使える仮想通貨は限られています。
一番知名度の高いビットコインでさえ、スマートコントラクトの機能を実装できないため使用されていません。
現在、一番使用されているのはイーサリアムです。
世界最大のNFTマーケットである「OpenSea」でも、イーサリアムでの出品が多いです。
これからNFTを購入しようと考えているなら、まずイーサリアムを用意してください。
また、NFTの盛り上がりに乗じて、投資するならイーサリアムを選ぶのが無難です。