ネット証券の口座開設をしたいとき、楽天証券とSBI証券のどちらかで迷っていませんか?
口座開設や維持に手数料がかからないので、どちらも開設してみて、まず使ってみるのでもよいです。
が、なるべくお得に証券口座を使うに越したことはありません。
この記事では、楽天証券とSBI証券のどちらが、あなたに合う口座なのか。詳しく解説します。
目次
楽天証券とSBI証券はどちらがお得なのか
1.楽天証券の方が、お得になる人
1.楽天ユーザーの方
楽天証券をお得に使うには、なんと言っても楽天ポイントがカギになります。そのため楽天経済圏の住人ならば、楽天証券を使わない手はないでしょう。
2.ポイント運用・ポイント投資したい方
楽天銀行の口座と楽天証券の口座を連動すれば、取引件数・金額に応じて楽天ポイントがもらえます。
また、楽天ポイントを使って、楽天証券で投資信託を買うことができます。現金を使わずに投資できるので、お試しで投資してみたい初心者でも安心です。
3.取引ツールやアプリの使いやすさ重視の方
楽天証券には、取引を上手く行なうためのオリジナルツールがたくさんあります。
■ツールの例②:「マーケットスピードⅡ」
プロトレーダーも利用しているPC取引アプリ「マーケットスピードII」を使って、デイトレードを行なっている投資家は少なくありません。
その他にも、分析チャートツールが提供されており、楽天ユーザーであれば日経テレコンを無料で利用できます。
2.SBI証券の方がお得になる人
SBI証券は、手数料の低さやIPOの取り扱いの多さが強みです。
そのため、向いている方の特徴は以下の3つです。
1.IPO投資に力を入れたい方
IPO投資は、公募時に株の購入権を持つ証券会社が、抽選で希望者に販売する投資方法です。
IPO取扱件数は、証券業界でトップ・実績多数で安心できます。
2.手数料を安く済ませたい方
一律手数料のアクティブプランは、100万円以下の場合に無料で利用できます。
取引ごとに手数料がかかるスタンダードプランも最安値です。
3.国内株式投資に興味がある25歳以下の方
25歳以下の口座利用者は、国内株式の現物取引手数料が実質0円になります。
国内株式の取引を積極的に行う場合や、若者の初めての投資に良いです。
楽天証券とSBI証券について7項目で比較
1.口座開設数で比較
(引用:SBI証券公式サイト)
楽天証券 | SBI証券 | |
口座開設数 | 700万 | 801万 |
SBI証券の口座数は、グループ証券であるSBIネオモバイル証券やSBIネオトレード証券などを含めると800万以上で、多くの人に支持されています。
口座開設数を重視する方はSBI証券が良いです。
2.取引手数料で比較
(引用:SBI証券公式サイト)
楽天証券とSBI証券の株式売買委託手数料は、定額プランと約定プランによって違います。
1日に何度も取引を行う方は定額プランを利用するのがお得です。
定額プラン手数料 | 楽天証券
(いちにち定額コース) |
SBI証券
(アクティブプラン) |
100万円まで | 0円 | 0円 |
200万円まで | 2,200円 | 1,238円 |
300万円まで | 3,300円 | 1,691円 |
それ以降
(100万円増加毎に) |
+1,100円 | +295円 |
約定プランでは、株式を購入する毎に手数料が発生します。
どちらも同じ料金体系ですが、取引手数料のポイントキャッシュバックは、SBI証券のほうが多いです。
約定プラン手数料 | 楽天証券
超割コース |
SBI証券
スタンダードプラン |
5万円 | 55円 | 55円 |
10万円 | 99円 | 99円 |
20万円 | 115円 | 115円 |
50万円 | 275円 | 275円 |
100万円 | 535円 | 535円 |
150万円 | 640円 | 640円 |
3,000万円 | 1,013円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 | 1,070円 |
キャッシュバック | 1% | 1.1% |
3.IPOで比較
(引用:SBI証券公式サイト)
IPO実績 | 楽天証券 | SBI証券 |
2021年 | 74社 | 122社 |
2020年 | 38社 | 85社 |
2019年 | 26社 | 82社 |
抽選方法 | 100%完全抽選 | 60%完全抽選
30%IPOチャレンジポイント抽選 |
楽天証券は公平な抽選方式ですが、SBI証券は前回はずれた人が有利にできる仕組みになっています。
また、そのSBI証券は、取扱数が多く当選確率が高いです。
4.キャンペーンで比較
どちらもお得なキャンペーンが実施されています。
時期によって内容が異なるため、ホームページで随時確認しましょう。
(引用:楽天証券公式サイト)
- 家族プログラム先行スタートキャンペーン
- 新成人の方は当選確率3倍!口座開設キャンペーン!
- iDeCoを始める春!選べるご褒美キャンペーン
- <第2弾>NASDAQ-100祭!取引手数料最大3,000円還元!
- 【HYPER SBI 2で取引すればさらにお得!?】日計り信用取引キャンペーン
- 【FXデビュープログラム】FX口座の新規開設&お取引で最大100,000円をキャッシュバック!
5.NISA・つみたてNISAで比較
(引用:SBI証券公式サイト)
楽天証券 | SBI証券 | |
NISA (取扱投資信託数) |
2,673本円 | 2,676本円 |
NISA
(対象商品) |
国内株式/外国株式/投資信託 | 国内株式/外国株式/投資信託(IPO含む) |
つみたてNISA
(取扱投資信託数) |
179本 | 176本 |
つみたてNISAに差はないですが、NISAではIPO株が購入できるSBI証券が一歩リードしています。
6.iDeCoで比較
(引用:楽天証券公式サイト)
楽天証券 | SBI証券 | |
口座開設手数料 | 2,829円
(国民年金基金連合会への加入手数料) |
2,829円
(国民年金基金連合会への加入手数料) |
運用管理手数料 | 無料 | 無料 |
取扱投資信託数 | 31本 | 36本 |
手数料やサポート体制に大きな差はないので、利用しやすい方を選びましょう。
7.取引アプリで比較
(引用:楽天証券公式サイト)
楽天証券 | SBI証券 | |
株式取引・トレーディングツール | PCアプリ「マーケットスピード」など。
国内株式と米国株式が同一アプリで取引可 |
PCアプリ「HYPER SBI」「SBI証券米国株アプリ」など。
国内株式と米国株式は別々のアプリで取引 |
スマホアプリ | 「I SPEED」
国内株式と米国株式が同一アプリで取引可 |
「SBI証券 株 アプリ」
「かんたん積立 アプリ」 |
アプリへの銘柄リスト | PC、スマホアプリの合計で最大2000銘柄まで | PCアプリ:1万銘柄まで
スマホアプリ:200銘柄まで |
SBI証券は、アプリの種類が豊富なのがポイントです。
楽天証券は、1つのアプリで国内株式と米国株式の取引ができます。
アプリの管理が一つで完結するため使いやすいでしょう。
楽天証券とSBI証券の両方を使い分ける
口座開設や口座維持に手数料はかからないため、両方の口座を開設するのもひとつの手です。
例えば、外国株やIPOを申し込む場合はSBI証券で行い、日経テレコンを閲覧したい場合は楽天証券を利用します。
強みを理解して使い分けると、利益を最大化できます。
両方利用して取引経験を積み、自分に合うやり方を見つけましょう。