
国内の取引所だけでは、投資できる仮想通貨の種類がかなり少なめ。
本格的に仮想通貨取引をするなら、海外の取引所が必須です。
しかし、問題は”どの取引所を選ぶか”。
- インフルエンサーが紹介していて、利用者が増えているBybit
- 世界最大の取引所であるBinance
特に、このどちらかで悩む人は多いはずです。
どちらの取引所がお得なのか、自分に合っているのか。
この記事でBybitとBinanceを徹底比較するので、"どちらの取引所を使うか"決めてください。
目次
そもそも海外の取引所を日本人が使って大丈夫?
結論から言うと、使っても大丈夫です。あなたが利用しても違法になりません。
罰せられるとしたら、BinanceやBybitといった取引所側です。
- 本人確認なしでアカウント登録ができる
- 高倍率のレバレッジ取引ができる
以上の理由から、金融庁が海外の取引所を認めておらず、利用しない方がいいと言われています。
参照:金融庁のホームページ
レバレッジ取引とは、持ち金よりも大きい金額でする取引です。海外の取引所では100倍以上の倍率での取引ができます。
元手が1万円でも、レバレッジが100倍であれば、100万円で取引可能です。
ただし、リスクが高く、損失も大きくなるので気をつけましょう。
金融庁としては、「海外の取引所はリスクがあるから、できれば使わないようにね。トラブルに巻き込まれても助けられないから自己責任でね。」って感じです。
リスクを理解したうえで、海外の取引所を使いましょう。
将来的にBybitやBinanceは利用禁止になる?
金融庁は2021年6月、BybitやBinance(2度目)に警告を出しています。
以下で、金融庁に無登録の取引所を確認できます。BybitやBinance以外にも、海外の取引所を使う予定の人は目を通しておきましょう。
2つの取引所は、金融庁に認められていません。今後、BybitやBinanceで日本人が利用禁止になる可能性はあります。
とはいえ、利用できなくなれば事前のお知らせがあるはず。
「取引所にある資産を突然引き出せなくなった!」ってなる確率は低いでしょう。
最近ではBinanceが本人確認を取り入れており、まだまだ使えそうです。今のうちに使い倒しましょう。
BybitとBinanceを表で比較!
Bybit | Binance | |
仮想通貨の種類 | 167種類 | 393種類 |
1日の取引高(どれだけ取引されているか) | 約630億円 | 約1兆8,000億円 |
最大レバレッジ | 100倍 | 125倍 |
日本円の入金 | 銀行振り込み、クレジットカードでの入金に対応 | × |
日本語対応 | ◎ | ○ |
現物取引の手数料 | 0.1% | 0.1%(BNBの保有量に応じて割引) |
アプリ対応 | ○ | ○ |
独自発行しているコイン | BIT | BNB |
※2022年3月12日時点での比較です。仮想通貨の種類や取引量は、CoinMarketCapから引用しました。
比較した結果、以下のような選び方がおすすめです。
- 使いやすさ重視ならBybit
- 仮想通貨の種類やサービスの豊富さで選ぶならBinance
取引所選びでは手数料も重要ですが、2つの取引所で大きな差はありません。大きな金額で取引する人か、一日に何度も売り買いする人でない限りは気にしなくていいでしょう。
また、取引量を見ると圧倒的にBinanceが多いことがわかりますね。取引量が多いと、注文した値段での取引が行いやすいメリットがあります。
Bybitでもスムーズに取引できるので、取引高については参考程度にするといいでしょう。
ここからはBybitとBinance、それぞれの良いところを解説します。
使いやすさ重視ならBybit【初心者向け】
- 始めたばかりで取引経験が少ない
- できるだけ使いやすい方がいい
以上にあてはまる人にはBybitがおすすめです。
日本語対応のサポートが手厚い
Binanceも日本語対応した取引所ですが、どちらかといえば、Bybitの方がわかりやすいです。下の画像をみてください。
【Bybitの画面】
【Binanceの画面】
どちらも日本語で説明されていますが、Bybitの方が初心者目線の説明です。
Binanceはやや難しい言葉が使われていたり、翻訳がちょっと雑な部分があります。
この点から、初心者向きなのはBybitですね。
24時間使える日本語対応のチャットサポートもあるので、わからないことがあればすぐ聞けます。
これはBinanceにはないサポートですね。
クレジットカードでの日本円の入金が可能
Bybitでは、クレジットカードや銀行振り込みによる直接入金が可能です。
Binanceだと直接入金できず、国内の取引所を経由するので手間がかかります。
- 国内の取引所へ入金
- 仮想通貨を購入する
- 購入した仮想通貨をBinanceへ送る
この3つの作業が必要なので、取引に慣れていない人にとっては面倒です。
Bybitではこの作業が不要なので、入金までがスピーディー。
ただ、手数料がかかることは覚悟しましょう。手数料は、以下の通りです。
- 銀行振り込み:3.5%(2,000円以下なら一律で2,000円)
- クレジットカード払い:3.5〜6.5%(1,000円以下なら一律1,000円)
直接入金だと、安い入金額でも1,000〜2,000円ほど取られます。
できれば、国内の取引所から送金するやり方を覚えた方がお得です。
もし直接入金するなら、ドカっとまとまった金額にしましょう。
ボーナスをもらえるキャンペーンが多い
Bybitでは、頻繁にお得なキャンペーンをしています。
入金ボーナスや友達紹介特典、利回りアップのサービスなど、キャンペーンが盛り沢山。入金するだけで、タダで仮想通貨をもらえます。
入金や取引をくり返す人にとっては、嬉しい特典。報酬によっては、もらった仮想通貨を日本円としてすぐに出金できる場合もあります。
Binanceに比べて、Bybitは“使いやすさ”や”お得さ”といった点で優れた取引所です。
海外の取引所で不安のある人はBybitから始めるといいでしょう。
仮想通貨の種類やサービスの豊富さで選ぶならBinance
Binanceは、仮想通貨の取り扱いが一番多く、さまざまなアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)に投資できます。
マイナーなコインも取り扱っているので、投資で稼ぐなら使っておきたい取引所です。
資金運用の選択肢が多い
売り買いだけでなく、仮想通貨を貸したり預けたりできます。
預けた分だけ利息がつき、少しずつ資産が増えていきます。
仮想通貨を預けると、銀行よりも利率が高く結構おいしい運用方法です。
(仮想通貨の価格が下がると、逆に損をしますが...)
資産運用はBybitでもできますが、Binanceの方が選択肢が多いです。
預けて稼ぐ”ステーキング”というサービス1つ見ても、商品数は100以上。
自分が決めた複数の仮想通貨に投資してくれる自動投資サービスも使えます。
このように、さまざまな資産運用ができるのが、Binanceの特徴。
仮想通貨を運用して、利益を上げてみたい人にはBinanceがおすすめです。
DeFiサービスやNFTゲームの利用に必須
Binanceでは、BNB(バイナンスコイン)と呼ばれる独自の通貨を発行しています。
持っていると、Binanceでの取引手数料が安くなります。
BNBは、ビットコインやイーサリアム、テザーに続く、時価総額第4位の仮想通貨です。
時価総額とは、その仮想通貨の価値を表す数値。時価総額ですべてが判断されるわけではありませんが、将来性が期待されていると、高くなりやすいです。
手数料を支払う仮想通貨としても、BNBは使われます。しかも、BNBでの手数料は数十円とかなり安い値段です。
例えば、Pancakeswap(パンケーキスワップ)と言われる仮想通貨の資産運用ができるサービス。ここではBNBが使われるので、利用するためにはBinanceが必須です。
また、稼げるゲームとして話題の"NFTゲーム"の中には、BNBを手数料として支払うものも...。放置で稼げると話題の「ボムクリプト」にも使われています。
自分が興味のあるサービスやプロジェクトの利用にBNBが必要なら、Binanceを使いましょう。
数多くの新規プロジェクトに投資できる
BybitやBinanceどちらにも、ローンチパッドと呼ばれるサービスがあります。
ローンチパッドでは、新しく立ち上がるプロジェクト専用の仮想通貨を先行購入。プロジェクト運営側は、その集まった資金でプロジェクトを進めます。
新規のプロジェクトは、最初に価格が高騰しやすいため、利益を得やすい仕組み。
しかも、審査に通ったプロジェクトのみが公開されているので、初心者でも利用しやすいのが特徴です。
今まで、ローンチパッドで取り扱ったプロジェクト数は、Bybitが10個に対してBinanceが63個。
Binanceは世界一の取引所なので、多くのプロジェクトが集まります。
新規プロジェクトに投資して、利益を上げようと狙っている人はBinanceで口座を解説しましょう。
このように、BybitとBinanceでそれぞれ利点があります。
Bybitはインフルエンサーに紹介されがちですが、その理由は紹介料が高いためです。
こういった裏事情もあるので、取引所は慎重に選ぶべきです。
取引所は自分の資産を預ける場所でもあるので、実際に使ってみて判断しましょう。
まずは口座開設
では、早速口座開設をしましょう。Bybit、Binanceの順で紹介します。
用意するもの
- スマホ
- メールアドレス
- 本人確認書類(パスポートや運転免許証)
本人確認書類のアップロードなどが必要なので、スマホでやった方が手続きはスムーズに終わります。
Bybitだと本人確認が不要で、取引を始められます。
Bybitの口座開設のやり方
Bybit公式サイトに入って、「登録」を押します。
メールアドレスとパスワードを入力。
利用規約とプライバシーポリシーに同意の横のチェックが入っているか確認して、「続ける」を押しましょう。
制限国に住んでいるか聞かれるので、「いいえ」を選択。
次に出てくるスライドパズルが終わると、メール認証を行います。
メールボックスに6ケタの番号が届きます。
コピーした後、貼り付け入力。手続きを進めると登録が完了し、取引ガイドが出てきます。
セキュリティ対策として本人確認や2段階認証も行いましょう。これをやっておくと、パスワードが流出しても不正利用を防ぎやすいです。
画面右上の人のマークにカーソルを合わせて、「アカウント&セキュリティ」を押す。
本人確認と二段階認証それぞれを済ませておきましょう。下の画像の箇所から設定できます。
Binanceの口座開設のやり方
Binance公式サイトへ入って、「今すぐ登録」を押す。
居住国を選択して、「承認」を押します。
「個人アカウントの作成」を選択。
次の画面で、メールアドレスとパスワードを入れます。
下の2つのチェックは別に外してもらっても構いません。
入力が終わったら、「次へ」を押して進めます。
手続きを進めても、「verify failed, please reload and try again」というエラ〜メッセージが出たら、時間を空けて試しましょう。Binanceが混雑している可能性があります。
1日以上、アカウント作成ができないタイミングがあったので、しばらく待ってもできない場合は後日行いましょう。
次に、メール認証を行います。メールアドレスに届いたコードを確認して、6ケタのコードを入力してください。
メールが届いていなかったら、迷惑メールを確認するか、手続き画面で「コードを再送信」を押しましょう。
メール認証が終わると、モバイル認証に移ります。
モバイル認証のために、電話番号を入力。入力が終わったら、「次へ」を押す。
SMS(メッセージアプリ)に6ケタのコードが届くので、入力して「提出」を押す。
これで登録が完了です。取引を始められます。
アルトコインへの投資を始めてみよう
海外の取引所を利用すれば、国内では取り扱いのなかったアルトコインに投資できます。他にも、貸付や預け入れなど仮想通貨の資産運用を試してみましょう。