続々と登場する国内NFTマーケット。その特長をまとめてみた

とら
もうNFTの売買した?

2021年の春から夏にかけて海外で盛り上がりを見せるNFTマーケットプレイス。

その波に乗って、日本国内でもNFTマーケットがいくつか立ち上がり、ブームの兆しを見せています

国内NFTマーケットの特長や取り扱いコンテンツについてまとめました今後、開設予定の注目のマーケットも紹介します。NFTバブルに乗り遅れないよう、要チェックです。

NFTマーケットとは?

nanakusa2

引用元:nanakusa

NFTマーケットプレイスとは、デジタルコンテンツの購入やユーザー同士で取引ができるWebサイト上のサービスのことです。

ブロックチェーンゲーム内で使えるアイテムを手に入れることや、取引でトレーディングカードのコレクションを増やすことができます。

売買できるコンテンツは、ゲームアイテムだけでなくアートや写真、音楽や動画と種類が豊富です。海外では、ツイートを販売するマーケットも。

そのため、個人のアーティストやクリエイターが「作品を販売する場」としても注目を集めています。

とら
NFTって、デジタルコンテンツに唯一無二性を付けて、所有価値を持たせる技術だったよね。ブロックチェーンに記録するから、破損や紛失のリスクもなくて便利なんだよね。

海外で大手のNFTマーケットプレイス「OpenSee」では、月間の流通総額が約3650億に到達。さらに、8月には1日で最大約330億円の売り上げを記録するなど、かなりの盛り上がりを見せています。

最近、小学3年生の子供が自由研究で作った、NFTアートが約380万円された例がありました。

とら
380万…夢があるなぁ(ゴクリ)

日本国内でも続々と増えるNFTマーケットからも目が離せませんね。

ここから、国内のマーケットプレイスをみていきましょう。

 

国内のマーケットプレイス8つを紹介

表:国内のマーケットプレイスを比較

 

マーケット名 運営元 取り扱いコンテンツ 決済通貨 日本円対応 手数料 開設日
TOKEN LINK 株式会社プラチナエッグ ゲーム「(CrossLink)内のNFTアイテム ビットコイン
イーサリアム
IOST
日本円で買えるステーブルコイン・JAYA 通常のアイテム:3%
クリエイターアイテム1次販売時:5%
クリエイターアイテム2次販売時:2.5%
2021年1月
nanakusa 株式会社スマートアプリ デジタルアート

デジタルミュージック

フォトグラフ

イーサリアム

Polygon

クレジットカード パートナー手数料、ネットワーク手数料等 2021年3月22日
ユニマ 株式会社モバイルファクトリー デジタルアセット 日本円 クレジットカード
銀行振込
無料 2021年7月6日
NFTマーケットβ LVC株式会社 デジタルトレカ LINK(LINE独自の仮想通貨) × コンテンツ料 2021年6月30日
CoincheckNFT β版 コインチェック株式会社 ゲームアセット

トレーディングカード

イーサリアム

ビットコイン
※他
11種類の通貨

× 販売手数料:10%

出庫手数料:0.01~0.16ETH

2021年3月16日
Adam by GMO β版 GMOアダム株式会社 デジタルアート イーサリアム クレジットカード
銀行振込
販売手数料:5%

決済手数料 :3%

2021年8月31日
PolkaFantasy Fantasy Tech Inc ゲーム(PolkaFantasy)内のNFTアイテム イーサリアム、ポルカドット - - 2021年10月に開設予定
RIZIN FIGHTING COLLECTION 株式会社ドリームファクトリーワールドワイド デジタルアセット(RIZINのベストシーンの画像や動画) IOST - - 2021年末に開設予定

 

TOKEN LINK

TOKEN LINK

引用元:TOKEN LINK

「日本人が使いやすいNFTマーケットを作りたい」というコンセプトで作られた、国内で最初に開設されたNFTマーケットプレイスです。

日本円で購入可能な国産ステーブルコイン・JPYAが使えるので、仮想通貨を持っていなくても取引が可能です。

ステーブルコインとは、仮想通貨に比べて価格変動が少なく、安定した通貨のこと。仮想通貨よりもリスクが少ないため、保有しやすいです。

JPYAコインは、コインリンクというサイトから銀行振り込み(もしくはBTCやETH)で1JPYA=1円で購入できます。

開設当初には、世界初のプロ声優によるキャラクターボイス入りNFTを発売しました。現在は、主に、GPSと連動した稼げる放置ゲーム「CrossLink(クロスリンク)」のアイテムを個人間で売買できます

稼げるNFTゲーム

引用元:CrossLink公式Youtube

ゲームで手に入れたアイテムを販売してIOSTを手に入れたり、購入したアイテムをゲーム内で使用したりできます。

とら
ゲームしながらお金を稼げるってすごい時代だね。

 

nanakusa

nanakusa

引用元:nanakusa

nanakusaは、日本初のクリエイター登録制のNFTマーケットプレイスです。出品者になるためには審査が必要で、2021年現在、国内外で150名/組のアーティストが登録されています。

審査に通過した人しか販売できないため、クオリティの高い作品が揃っていること盗作や贋作といった不正なコンテンツの心配がなく、安全性が保証されていることで、安心して購入できるマーケットです。

とら
安全性が高いから、最近NFTに興味を持った人でも利用しやすいね。

クレジットカード決済(VISA/Mastercard/JCB/AMEX/Diners)に対応しており、仮想通貨なら、イーサリアムとPolygon(ポリゴン)で購入できます。

クリエイターにとっての大きなメリットは、二次販売でも永続的に数%の報酬が入ること

アートの他に音楽コンテンツも販売可能なので、クリエイターだけでなくアーティストの参入も増えそうです。

 

ユニマ

ユニマ

引用元:ユニマ

ユニマは、暗号資産が不要で、日本円で取引できるオークション形式のNFTマーケットです。手数料等も一切かかりません。

クレジットカードや銀行振り込みでの決済に対応しており、仮想通貨に知識のない人でも気軽に購入できます

とら
仮想通貨のために口座開設手続きとかするの、ちょっと面倒だからね。

NFTを保有するために、ウォレットアプリが必要で、専用のアカウントで安全に管理します。200万を超える高額なNFTの購入には本人確認が必須の、安全性の高いマーケットです。

現在は買えるNFTコンテンツは少ないものの、2021年9月にはBlockBase株式会社と連携。

  • 電子書籍
  • デザイン・アート動画や音楽
  • VR

これらのコンテンツの閲覧を、NFTで鍵として販売・提供することを予定しています。

2021年7月からは、女優の「のん」さんとのコラボ企画が始動しました。今後、他のアーティストやクリエイターの作品も見られるはずです。

ユニマ×non

引用元:NON オフィシャルウェブサイト

今後、注目しておきたい国内マーケットの1つです。

 

NFTマーケットβ

LINE BITMAX Wallet

引用元:LINE BITMAX Wallet

NFTマーケットβは、株式会社LVC(LINEのグループ会社)が運営するNFTマーケットです。

専用アプリがいらず、LINEアプリ内で取引が完結するため、すでにLINEを利用している方なら、簡単に取引できます。「LINE BITMAX Wallt」と検索して、お友達に追加するだけ。

LINE BITMAXは「コールドウォレット」という最もセキュリティレベルが高い保管方法を採用していて、不正利用される可能性は低いでしょう。

LINE BITMAX Wallet2

引用元:LINE BITMAX Wallt

NFTマーケットβでは、デジタルトレカの購入が主です。LINEが独自開発した暗号資産「LINK」取引します。LINKはアプリ内で日本円で購入可能です。

コンテンツや利用者の数はまだまだ少ないものの、今後発展が期待できる注目のマーケットです。なんといっても、LINEのアクティブユーザー数は世界で約2億人。

とら
NFTマーケットの知名度が上がったら、一気に利用者が増えそうだね。

さらに、Yahoo!との連携で2021年冬からNFTコンテンツがヤフオクでも取引できるようになります。

ヤフオク NFT

引用元:Yahoo!JAPAN

ヤフオクもユーザー数は多く、まだβ版であることから、本リリース時にはかなりの伸びが期待できるマーケットプレイスですね。

 

Coincheck NFT β版

coinmarket

引用元:Coincheck

以前から問題であった、ネットワーク手数料の高騰、取引遅延問題を解決するために、作られたマーケットプレイスです。個人間で自由に売買できます。

採用しているのは、オフチェーンと呼ばれるシステム。全ての取引をブロックチェーン上に記録しないことで、ネットワーク手数料(Gas代)の無料と円滑な取引を実現しました。

このマーケット最大の特徴は、ビットコインやイーサリアムをはじめ、全13銘柄の仮想通貨を使って取引できる点。この数は国内でもトップクラスです。

決済通貨:ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、リスク、リップル、ビットコインキャッシュ、ネム、モナコイン、ステラルーメン、クアンタム、ベーシックアテンショントークン、IOST、エンジンコイン

NFTマーケットでの売買だけでなく、さまざまな仮想通貨を所有したい人におすすめです。

扱うコンテンツは、3つの人気ブロックチェーンゲーム「CryptoSpells」「The Sandbox」「Sorare」のデジタルアセット。そして、48グループ(アイドル)の「NFTトレカ」です。

CryptoSpells

引用元:CryptoSpells

アートやスポーツの分野にも展開していくと発表しており、今後盛り上がりが期待できるマーケットの1つです。

取引のためにCoincheckの口座開設が必要なのは、やや面倒です。しかし、口座開設無料で、国内でもコインチェックの利用者は多いため、この機会に開設してもいいでしょう。

 

Adam by GMO β版

Adam

引用元:Adam by GMO

2021年8月31日に、GMOインターネットグループ傘下であるGMOアダム株式会社がサービスを開始。

「魅力溢れるコンテンツを、安全に世の中に出回るようにしたい。」こんな思いから始まったサービスです。

安全性を考慮して、β版では、一部のクリエイターのみの出品に限定していますが、すでに1000以上の作品が出品。高額な取引も行われており、注目を浴びています

Youtuber・ヒカルさんや、立ち格闘技やK-1の動画コンテンツに加え、漫画家やイラストレーターが多く出品しています。近日中に、一般のクリエイターからの出品もできるよう調整中です。

仮想通貨が不要で、日本円での取引が可能なので、気軽に利用できます。

二次流通で、10%がクリエイターに還元される仕組みなので、自分の作品を販売してみたいクリエイターの方は、公式Twitterから情報をチェックしましょう。

 

PolkaFantasy(ポルカファンタジー)

polkafantasy

引用元:PolkaFantasy

PolkaFantasyは、日本の2次元文化に特化したNFTマーケットプレイスとゲームの名称です。

日本のアニメ、漫画、ゲームなどの文化を愛する世界中のファンに向けて作られました

以前から、仮想通貨ユーザーやゲームファンの間で注目を集めていたPolkaFantasy。戦略性やストーリー性の高い日本のRPG要素と、通貨を獲得できる金融機能をかけあわせたブロックチェーンゲームです。

有名アーティストが手掛けたゲーム内アートや、ゲーム内のアイテムで、世界中の人との交流ができます。

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引用元:PolkaFantasy公式サイト

才能のあるアーティストやクリエイターへマネタイズの機会を提供し、暗号資産ユーザーや、NFTコレクター、ゲームプレイヤーみんなが資産を増やせるようにと、このプラットフォームは作られました。

まだ決済通貨は、イーサリアムやポルカドットにしか対応を発表していませんが、今後増やしていくと発表しています。日本の2次元文化が好きな人や、仮想通貨ユーザーなら必見です。

10月にマーケットプレイスのβ版が開設予定なので、公式サイト公式Twitterをぜひチェック。

 

RIZIN FIGHTING COLLECTION

RIZIN NFT

引用元:RIZIN FIGHTING COLLECTION

2021年末リリース予定の「RIZIN」によるNFTマーケット。総合格闘技やキックボクシングの試合のハイライトや、ベストショットを記録したデジタルデータを限定で販売予定です。

コンテンツの種類は、動画と静止画の2種類。パックでの購入も可能です。

個人間でのやりとりもできるので、好きなコレクションを集められる、RIZINファンにはたまらないコンテンツ。

RINZIN NFT2

引用元:RIZIN FIGHTING COLLECTION

イーサリアム基盤のNFTマーケットが多い中、RIZIN FIGHTING COLLECTIONは、低コストで処理能力の高いIOSTをプラットフォームに使用。

IOSTは、今後、普及が期待される仮想通貨。IOSTを基盤としたNFTマーケットも増えていくでしょう。

RIZINでは、事前登録者に抽選で、限定のNFTなどお得なキャンペーンもやっています公式Twitterから早速フォローしよう。

 

NFTマーケット利用の注意点

権利侵害作品に注意

NFTコンテンツで、問題になっているのが、盗作や偽物

悪意のある人物が、「有名なアーティストが製作した作品を勝手にNFT化して不正に販売している」可能性があります。そのため購入時に、本人から出されているものなのか要チェックです。

特に、一般の方でも販売できるマーケットでは気をつけましょう。自由に取引できる反面、偽物や権利侵害作品を買わないよう注意してください。

とら
心配な人は、登録制や審査制のあるマーケットがおすすめだね。

もし、権利者の許諾のないNFT作品なら、せっかく購入しても無価値になります。権利侵害作品を買わないよう、慎重に見極めてください。

とら
個人間の売買は特に注意しないとね。

 

購入前に利用範囲に確認

購入したNFTには、利用範囲が決まっています。購入したものであっても、SNSで勝手に公開すると、利用規約違反になることもなぜなら、NFTの購入は保有する権利を得るだけで、著作権を購入するわけではないからです。

NFTを公開していいのか。また、公開できるなら、どこで公開していいのか、マーケットや作品によって異なります。

実際のモノとは違い、製作者の許諾なしにやってはいけないこともあります。

購入したら、好き勝手に使っていいというわけではありません。購入前に、利用規約をよく確認しておきましょう。

 

手数料を確認

NFTコンテンツの購入には、購入代金+αの金額がかかるマーケットもあります。購入する際の手数料や、ネットワーク手数料(Gas代)などです。

販売側も、手数料がかかる場合が多いので、手数料等の金額をチェックしておきましょう。また、NFT作品の場合、返品やキャンセルが不可であることも忘れずに

 

デジタルコンテンツで稼げる時代に

ゲームで暗号資産を稼ぐ、個人で作品を販売してマネタイズ。このように、デジタルコンテンツで稼げる可能性はどんどん広がっています。

大企業も続々と参入しているので、NFTマーケットに今のうちに目をつけておくべきです。

気軽な気持ちで、NFTコンテンツの売買にチャレンジしてみましょう。