とら
ブロックチェーンとスマートコントラクトを知ることは、
NFTの”基礎のき”だよ。


テクノロジーが日々進歩していくご時世「NFT(ノンーファンジブルートークン)を活用して、資産を増やしていきたい。」と考える投資家の方々も多いでしょう。
ブロックチェーンやスマートコントラクトはNFTの仕組みに深く関係しています。
そこで今回は、ブロックチェーンとスマートコントラクトについて特長と将来性について解説します。

そもそもブロックチェーンとは何なのか?

ブロックチェーンとは、全員が同じ記録を持っていることです。
デジタル空間において、個人が過去にやり取りした取引履歴を「ブロック」として、その履歴を全員で共有し、1本の鎖のようにつなぎ合わせる技術を総称して「ブロックチェーン」と呼びます。
情報を共有できるシステムなので、唯一無二の資産価値を生み出すNFTとの相性も抜群です。

近年では仮想通貨以外にも、オンラインショッピング・銀行業務・印鑑・トレーディングカードといった、さまざまな分野で実装がされています。
「NBA Top Shot」というブロックチェーン技術を用いたトレーディングカードを扱うサイトでは、レブロン・ジェームズ氏のダンクショットのNFTトレカが、日本円で約2,270万円で落札された例もあります。

レブロン・ジェームズ氏のダンクショットのNFTトレカの一例

引用元:NBA Top Shop

ブロックチェーンの2つの特徴 

ブロックチェーンの特徴は大きく分けて2つ。

  • 取引記録を消すことが出来ず、改ざんが困難
  • 障害が起きても分散させているためシステムの全体に影響がない

特徴①取引記録を消すことが出来ず、改ざんが困難


取引記録を特定の管理者ではなく、複数のユーザー同士で共有する分散型台帳のシステム
もし、NFTで盗作が出回っても「いつ・誰が・どこで」取引を行ったのかという詳細な過去のデータを、ユーザー全員が分かるようになります。

とら
安心してクリエーターも取引ができるね。

たとえば、aとbは似ている作品だとしてもブロックチェーンを利用することで、aとbは別物だと証明できます。
その取引記録は「ハッシュ値」と呼ばれる暗号化がされているので、少しでもデータが違っていれば、違う文字列になります。
よって、公開されている記録の消去・改ざんは非常に困難です。

一方で、たくさんの処理を1つのところで行う仕組みを集中管理型システムと言います。

集中管理型システムでよく知られているのは、銀行のシステムなどです。

ハッシュ値とは?
ハッシュ関数によりデータを不規則な文字列に変換した文字列のこと
例)2A5C0A6D45513F69372513E13

特徴②:障害が起きても分散させているためシステムの全体に影響がない

権限が一箇所に集中しないという特性から、例え一部のシステムが停止・故障しても、障害を分散させて、システム全体に影響が及ぶのを防げます。
そのため、システムは常に同期され更新。
データの安全性・透明性が維持されたまま、ユーザーは安心して利用が出来ます。

このように、データの信憑性が高いという点もブロックチェーンの特徴の1つです。

スマートコントラクトとは何なのか?

イーサリアムのイメージ

引用元:イーサリアム

 

「契約の自動化」を意味します。
ここで言う「契約」とは、例えば仮想通貨を利用した際に行う商品の購入から取引のこと。
契約して手元に届くまでの、全般の「流れ」のことを指します。
たとえば、「Bさんが11月5日に2ETHでNFTを購入し、12月10日にCさんへ6ETHでNFTを売った」ということです。

ブロックチェーン上で働くプログラムであるため、あらかじめ設定されたルールに基づき、取引を自動的に処理し実行します。
そのため、スマートコントラクト=ブロックチェーンとも表現でき、両者の関係性は切り離せないものに。
スマートコントラクトの活用例は、DAOやイーサリアムなどがに挙げられます。

■DAOとは?
自律分散型組織を意味し、リーダーがいなく個人がそれぞれ組織に対し公平に意見を言えるような組織。
その組織はブロックチェーンを活用することで実現できます。
■イーサリアムとは?
ビットコインと肩を並べる人気の仮想通貨。
スマートコントラクトを構築するプラットフォームの名称です。

スマートコントラクトの2つの特徴 

スマートコントラクトの特徴は大きく分けて2つ。

  • 仲介者がいなくても契約できる
  • 取引の記録に透明性がある

特徴①仲介者がいなくても契約できる

第三者を介すことなく、契約を自動的に実行できるシステム。
従来なら、商品を選択➔第三者に提示➔契約➔購入➔手元に届く というのが一般的な流れですが、スマートコントラクトの場合、商品を選択➔自動的に契約➔購入➔手元に届く となるのです。

流れが、簡単になるため金融業界、役所、不動産業界などの、取引が複雑かつ多数の情報が取り扱われるような公共機関において、需要があります。

特徴②:取引の記録に透明性がある

取引がスマートコントラクトによって自動的に行われた際、その取引履歴の内容はブロックチェーン上で公開されます。
つまり、「いつ・誰が・どこで」取引を行ったのかという詳細な過去のデータを、ユーザー全員と共有することになるのです。
そのため、何らかの不正、改ざんが行われた場合の検知可能性は高く、データは十分な透明性を維持した状態で保管されるという点も、スマートコントラクトの特徴です。

両者の今後の将来性は?

 

安全性や効率化などのシステムの関係性から、両者は非常に相性の良い組み合わせです。
上の図は平成28年度、経済産業省が発表した資料で、ブロックチェーン技術がこのまま発展していけば、将来的には67兆円規模の影響を国内に与えると予測しています。
政府は、市場だけではなく産業構造にも影響があると言及。

産業構造にも影響を及ぼすかもしれないブロックチェーンの可能性とは?(一部抜粋)
  • 本⼈確認の仕方が変更、代替する可能性
  • 正確に反映した公共サービスをどのくらい負担するかの仕組みを構築する可能性(例えば、ゴミの量や道路の利⽤量に応じた課⾦による税徴収など)

透明性・信頼性の高い技術を取り入れようとする企業が今後も増えてくるでしょう。
このように、誰もが知るような知名度の高い企業の提携が、両者の需要を後押しする形となります。将来もっとブロックチェーンやスマートコントラクトが使われるようになるかもしれません。

【Twitter】両者の将来に物申す。NFTの将来は?ブロックチェーン、スマートコントラクトの将来とは?

http://twitter.com/Guty_Alas/status/1453643126006976512?s=20

http://twitter.com/ramuu_3/status/1448809746186731520

http://twitter.com/ramuu_3/status/1448809746186731520

http://twitter.com/MOE_nft/status/1456189323359916033?s=20

改ざん不可能なブロックチェーン技術が、NFTに必要不可欠

最後に、ブロックチェーンとスマートコントラクトについておさらいしましょう。

  • ブロックチェーンとは、全員が同じ記録を持っているということ。
  • スマートコントラクトとは、契約を自動化し、ブロックチェーンを活用して「いつ・誰が・どこで」取引を行ったのかをユーザー全員と共有すること

これら2つの技術は、これからも多くの有名企業と連携されて、将来性にも期待できるでしょう。
NFTの近いの未来では、NFTトレカ・NFT印鑑のように、従来のありきたりな商品をNFT化することで、次々と商品に新しい価値を見出せるようになるかもしれません。
そして、次第に資産価値も高まり、私達の暮らしもより、発展していくのではないでしょうか。