
Polkadot(ポルカドット)という仮想通貨は、Web3.0のプラットフォームを実現するとして、さまざまな投資家や開発者から注目を集めています。
どうやら、PolkadotとWeb3.0は密接に関係しているようなのですが、Web3.0って一体なんなのでしょうか。
また、インターネットのWebとは、どう違うのでしょうか。
今回は、PolkadotとWeb3.0の関係性を整理し、両者にどのような将来性があるのかまとめてみました。
目次
Web3.0って何?
3.0があるなら、1.0や2.0もあるのではと考えた人、大正解です。
この3.0という数値はまさに、Webが歩んできた歴史の大きな区切りを表しています。
■Web1.0、2.0、3.0の違い
Web1.0 | ホームページなどの時代 | 一方向 |
Web2.0 | SNSの時代 | 双方向 |
Web3.0 | ブロックチェーンを活用したWebの時代 | 多方向かつ信頼性がある |
2008年にサトシ・ナカモト氏が論文を発表し、それをもとにブロックチェーンと仮想通貨のビットコインが誕生しました。
一方、インターネットは、1960年代に誕生したので、その差約40年。
インターネットの最初は大学の研究者が使用するものでしたが、1992年に商用のインターネットが誕生し、人がパソコンを持ちインターネットを利用するように。
人々がインターネットを使用するまでにだいぶ歳月を要しました。
しかしブロックチェーンは、誕生してからまだ歴史が浅いですが、数多くのブロックチェーンや仮想通貨が誕生しているのは紛れもない事実。
ブロックチェーンを活用して、Webの歴史がまた新たに進もうとしています。
それがWeb3.0です。
PolkadotとWeb3.0の関係性は?

引用元:Polkadot
Web3.0を実現するには、Polkadotが必要という関係性です。
異なるブロックチェーンを繋げられるという特長が、Polkadotにはあります。
もし、お店を開いたら決済サービスや配送業者、お店の在庫管理などの異なるブロックチェーンを使用していても繋がれるため、簡単にお店を運営できます。
しかし、繋がったブロックチェーン同士のセキュリティは同じくしなければならないという問題があります。
Polkadotならセキュリティレベルを下げることなく取引ができます。
よって、通貨の交換が不要、異なる回線での取引を何をせずとも可能になり、手間がなくなるでしょう。
"イーサリアムキラー"と呼ばれるPolkadotとイーサリアムとの違いとは?
Polkadot | イーサリアム | |
異なるブロックチェーンとの関係 | 異なるブロックチェーンと繋がれる | イーサリアムのブロックチェーンのみ |
1秒あたりの処理スピー(TPS)) | 5,000TPS | 20TPS |
通信方法 |
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|
イーサリアムは、処理スピードが遅く、手数料が高騰するというスケーラビリティ問題を抱えています。
その点、Polkadotはイーサリアムの250倍もの速さ。
異なるブロックチェーンと繋がれることで、いちいち違うブロックチェーンを設定する手間や送金の手間もなく取引しやすくなるでしょう。
- スケーラビリティ問題が起きること
- 異なるブロックチェーンと繋がれないこと
イーサリアムの2つのデメリットをPolkadotは解決できるとしています。
しかし、イーサリアムのアップデートが完了すると処理スピードは24,000TPSになる予定です。
処理スピードだけで言えば、今後はイーサリアムのほうが優勢になるかもしれません。
しかし、親子関係のような通信方法のためリレーチェーンと呼ばれる親のブロックチェーンがダウンしてしまうと、Polkadot自体が動かなくなるというデメリットもあります。
このデメリットに対し、イーサリアムはサーバーダウンが起こりにくいと言われています。
Polkadotは将来性がある?!
「異なるブロックチェーンを繋げられる」という特長を持っているPolkadotはこれからどうなっていくのでしょうか。
- 価格推移
- Web3.0の進捗
2つの観点から整理しました。
■Polkadotの価格推移

引用元:COIN Market Cap
2021年の初めには1DOT=857円でしたが、12月には約3倍の2,790円と価格が推移しています。
10月にパラチェーンの100枠をどのように使用するか決める「パラチェーンオークション」を告知したことで、投資家からの期待が高まり、6,090円と価格が上昇しました。
直近のオークションは2021年12月23日~12月30日で行われ、27日に8%ほど価格が上昇。
2022年3月ごろまで続くパラチェーンオークションの影響により、今後も価格は上昇の可能性は十分にあると言えます。
しかし、イーサリアムのアップデートが早くて来年には完了し、問題となっていたスケーラビリティ問題が大きく改善されるかもしれません。
もし、2022年早々にアップデートが完了してしまえばPolkadotの価格を下落させる要因になり得るかもしれません。
■Web3.0の進捗
現段階でどのくらいPolkadotのプロジェクトが進んでいるのでしょうか。
実は、約300以上のプロジェクトが稼働しています。
- 日本初のPolkadotのハブ「Astar & Shiden エコシステムグロースファンド」を立ち上げる
- Chainlinkのオラクル機能と統合
- 日本のPlasm Networkが初めてPolkadotのテストネットに接続成功した
- Polkadotとビットコインを繋げる「PolkaBTC」がローンチ予定
これらは、Polkadotがほかのブロックチェーンと繋がってできたプロジェクト。
もしかすると、PolkadotがWeb3.0のプラットフォームとして完成するのはそう遠い未来の話しではなさそうです。
Polkadotを国内で買えるところは3カ所のみ
将来性のあるPolkadotはどこで買えるのでしょうか?
それぞれの取引所を比べてみましょう。
GMOコイン | ビットフライヤー | SBI VCトレード | |
取引手数料 | 販売所:0円
取引所: |
販売所:0円
取引所:30日以内の取引量によって異なる |
販売所:0円
取引所:0円 |
出金手数料 |
0円 |
〇三井住友銀行の場合
・3万円未満:220円 ・3万円以上:440円 〇三井住友銀行以外の場合 ・3万円未満:550円 ・3万円以上:770円 |
〇住信SBIネット銀行の場合:0円
〇住信SBIネット銀行以外の場合:145円 |
送金手数料 |
0円 |
0.1 DOT=約300円 (2021年12月現在) |
0円 |
DOTの最低取引額 |
1 DOT |
0.00000001 DOT | 0.001 DOT |
取扱種類 | 16種類 | 14種類 | 7種類 |
スマホアプリ | 〇 | 〇 | 〇 |
出金手数料が安いのはGMOコインです。
しかし、取引所の手数料がかかるため一長一短。
住信ネット銀行に口座を持っている人なら、取引手数料や出金手数料などさまざまな手数料が無料なSBI VCトレードを選択するのが賢明かもしれません。
PolkadotはWeb3.0を実現させるための仮想通貨でありブロックチェーン
ブロックチェーンを使ったWEBがWEB3.0なのですが、ブロックチェーンは重要な問題を抱えています。
それは、コンセントのように国によって違う形のコンセントが無数に存在するという問題です。
現段階では、違う形は同じ形にするといった作業が発生します。
この面倒な作業をPolkadotの異なるブロックチェーンを繋げるという特長により解決するとしています。
もしスムーズに取引ができるなら、ブロックチェーンでを使ったWEBはもっと普及していきそうですね。
今すぐにWeb3.0が実用できるという段階ではないのが残念ですが、さまざまなプロジェクトが稼働していて、Polkadotの可能性はプロジェクトの進捗次第と言っても過言ではないかもしれません。