メタバースって何?NFTや金融取引とどう親和性があるの?

フェイスブック社が、社名をMeta(メタ)へ変更したことが世間でも話題となりました。
どうやら、Metaとはブロックチェーンを利用した仮想空間のメタバースから取ったようです。
今や、メタバースはいろんな分野とかけ合わさって進化している真っ只中。

とら
”メタバース元年”とも2021年は言われていたね。

では一体、メタバースはどのようにNFTとかけ合わさっているのでしょうか?
また、NFTを取引するとなるとメタバースでの金融取引はどのようになっているのでしょうか?

今回は、メタバースとNFTとの関係やメタバースで行われる金融取引についてお届けします。

NFTとは、改ざんできないブロックチェーンを利用しデジタル作品を取引できるものです。

メタバースはVRと何が違うの?

メタ(Meta:超)とユニバース(Universe:宇宙)から作られた造語がメタバース。

■メタバース

メタバースイメージ

引用元:Meta

 

■VR (Virtual Realityの略)

VRイメージ

引用元:Meta


似ているVRとメタバースの2つは全く異なるものです。
メタバースは、3次元の仮想空間ならばVRは仮想空間を体験するものでしょうか。

最近ぽっと出てきたものではなく実は前からあったようなものにジャンルが付いたという感じなのです。
たとえば、ゲームで有名なマインクラフトやあつまれどうぶつの森もメタバースとゲームが融合された一例なのでしょう。
実は、2003年に「SECOND LIFE」という3次元の仮想空間が体験できる生活ゲームがあり、あまりのリアルさに当時は大ヒットしました。

■SECOND LIFE

SECOND LIFEイメージ

引用元:SECOND LIFE

 

しかし、SECOND LIFEは50人しかゲーム内に入れず、人とコミュニケーションがしづらい点が衰退を招いたようです。

  • マインクラフトとは、ゲームの世界でアイテムを作ったり、冒険ができるもの。
  • あつまれどうぶつの森とは、どうぶつと一緒に家具をつくったりユーザー同士が交流したりする生活系のゲーム。

メタバースは、仮想空間を提供することでさまざまな分野と密接に関わるにようになってきました。
例えば、オフィスやゲームそしてNFT、金融取引までもがメタバースとかけ合わさって今さらに進化しようとしています。

メタバースを活用することのメリットとデメリットとは?

では、メタバースは”ただ”の仮想空間なのでしょうか?
メリットとデメリットを見てみましょう。

 

■メタバースのメリット

①没頭しやすい
VRで使うようなゴーグルを着用すれば、現実世界にいるような感覚を体験できます。
ですので、なかには没頭できるという人も少なくありません。
しかし、なかなか自分で目安を決めづらいお子さんの利用はまだ課題がありそうです

②家から出ずとも世界中の人と24時間コミュニケーションできる
コロナ流行後から、テレワークという働き方が確立されました。
テレワークでもメタバースの活用はできるでしょう。
会議も出社せずメタバースを活用すれば、家にいながら会社の人とコミュニケーションができるのです。
身だしなみにも機を遣うことなく、メタバース上では自分のアバターを気分次第で変えられるため簡単に人とコミュニケーションできる時代になりました。

③自由に空間をつくることができイベントがしやすい
自由に空間を作れるため、イベントがしやすく経費を安く押さえて集客ができるかもしれません。

 

■メタバースのデメリット

①没頭しすぎて依存症に
これは仮説ですが、ゲーム依存症と似ている部分があるかもしれません。
非日常が体験できるメタバースの感覚にずっと浸っていたくなる人もこれからは出てくるかも。
メタバースがどの分野とかけ合わさって、さらに進化していくのかは未知数なため依存症が存在しうるのか現段階ではあくまで仮説にすぎません。

②物理的なコミュニケーションをしなくなる
身だしなみに気を遣わずとも人とコミュニケーションができるラクな空間なため、メタバースでのコミュニケーションを選択するようになるかもしれません。

「メタバース×NFT」売買できたり、作成できる場所

NFTとは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)を意味しブロックチェーンにより複製が不可能で、改ざんができず希少性のあるデジタルなものです。
今まで、デジタルなものはコピーがしやすいという特長がありましたが、ブロックチェーンにより誰が制作者でいつ誰が買ったのかが分かるようになりました。

ところで、メタバースとNFTの掛け合いで代表的なのは、「The SandBox」というゲームでしょう。

■The SandBoxの土地がNFTで売買されている

サンドボックスのOpenseaのページ

引用元:Opensea

 

大企業がこぞってゲーム内の土地を数億円という多額で売買しています。
そのゲームでは、土地をNFT化して、コインチェックやNFTマーケットプレイスのOpenseaで販売しています。
SandBoxでアイテムを作成し、Openseaで売買されメタバースは金融取引とも融合しつつあります。

「メタバース×金融取引」お金の流れが変わるかも?!

メタバースによって人との関係性が変化し、お金の流れが変わるかもしれません。

SNSが発達する以前のコミュニケーションは、直接会って話すことが普通でした。
物を売買するとき、貨幣や紙幣といったお金で取引を行っていました。
2002年facebookが誕生してから、SNSの時代が到来し、人はSNSを通じてコミュケーションをするように。
そのころからキャッシュレスも加速し、Suicaを始め多くの電子マネーが誕生。
人は、現金を持たなくても消費活動できるようになったのです。

そして、メタバースが誕生し3次元の仮想空間で個人個人がアバターを作りコミュニケーションを楽しむ時代へと変化を遂げました。

では、一体メタバースでの消費活動は、安全なのでしょうか。
メタバースはインターネット上で成立する仮想空間ですので、ブロックチェーンや仮想通貨との相性もいいです。
ブロックチェーンは改ざんができないのが特長で、仮想通貨はブロックチェーンを活用して成立している通貨です。
よって、安全に取引ができそうです。
もちろん、資金の管理は自己管理なため専用のウォレットを用意する必要があります。仮想通貨は、国境がなく、国によって異なる金利が存在しなく簡単に決済できるのが魅力です。

どのくらい便利か、実世界と仮想通貨で比べてみましょう。
例えば、あなたがアメリカへ旅行するために現金を10万円持って行きたい場合、アメリカでは円が使えないので、どこかで円をドルに両替しなければなりません
さらに、毎日ドルと円の関係は等しくなくその日の経済の状況によって100円=1ドルになったり125円=1ドルになったりします。
両替しても10万円きっちりのお金が手元に入るわけではなく。ほぼ10万円に近いドルが手元にくるわけです。
クレカ決済の場合は、両替は必要ありませんが金利に左右され、買ったときよりも少し多く支払わなければならないというケースもあります。

一方で、取引するのが例え外国の人であっても想通貨ならば両替をする必要もなければ、金利を気にする必要もありません。

これが、仮想通貨とクレカを含む現金との違いです。

仮想通貨のなかには、ローンを組めたり資産運用もできたりします。
まだ規制されていますが、仮想通貨を使っての資金調達(ICO)というもあります。
例えば、メタバース内で多額のものを購入しローンで支払うという形になったり、はたまたメタバースで儲けたものを資産運用してもっと増やせたりができるようになるかもしれません。
もし、あらゆる金融取引がメタバースと融合したら、人の行動がメタバースに集中することで銀行は縮小の道をたどるかも。

メタバースの存在とは、NFTを通じて人のお金の流れが変わるかもしれない

メタバースとNFTが融合することで、仮想空間で消費活動ができるようになりました。
そして、人が仮想空間でコミュニケーションにより、お金の流れもキャッシュレスから国境がない仮想通貨へと変化しつつあります。

仮想通貨はブロックチェーンを利用しているため、セキュリティも高く安心して取引ができるかもしれません。
今は法定通貨例えば日本なら円が、生活の軸になっていますがメタバースが生活の一部なったら基軸通貨が仮想通貨になり法定通貨がもしかしたら必要なくなる世界が訪れるかもしれません。

これから、どのくらいメタバースが生活の一部になり得るかで異なってくると言えますが、急成長中のメタバースに注目です。