ビットコインETFとは?なぜETFで売買するの?

2021年11月に1ビットコイン=700万超と最高値を達成した仮想通貨ビットコイン。
取引高も多く、仮想通貨の人気度で不動の地位を獲得している仮想通貨でもあります。
中には、「仮想通貨取引所を使うのは、難しそうだけど、ビットコインを取引してみたい」という人もいるでしょう。

そんな人にはビットコインETFを選択してみるといいかもしれません。
今回はビットコインETFの特長となぜ「ETF」がおすすめなのかという理由をまとめました。

そもそもETFとは何かから見ていきましょう。

とら
日本人はビットコインETFを買えないって本当?
購入できる方法が見つかるかもしれないよ。

ビットコインETFとは投資信託の1つ

ETFは「Exchange Traded Funds(エクスチェインジ・トレイディド・ファンド)」の略で、証券取引所を通じて取引ができ、企業の株と同じように値が動く投資商品の一つです。
仮想通貨取引所の口座開設が不要な代わりに証券会社の口座で取引します。
そのため、仮想通貨を取引したことがない株ユーザーが、株取引を行うときと同じように仮想通貨取引ができるため、これから仮想通貨取引を始めてみよう。という人の入門に最適だといえます。

ビットコインETFの値動きを確認してみます。

 

■ビットコインETFの1つ「プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)」とビットコインの値動きの比較

ビットコインETFの1つ「プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)」とビットコインの値動きの比較

引用元:Yahoo!finance

とら
本当にビットコインの値動きに連動しているんだね。

2021年10月16日にアメリカで「プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)」、10月22日には「バルキリー・ビットコイン・ストラテジーETF(BTF)」と2つのビットコインETFが誕生しビットコインの価格も大きく上昇。

投資家の間で話題になりました。

ちなみに、ビットコインETFの「バルキリー・ビットコイン・ストラテジーETF(BTF)」は非常にビットコインの値動きと連動が悪いです。
もし、取引をするならプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)を選択する方がよいでしょう。
しかし、残念なことに日本の証券会社では「ビットコインETF」の取扱いがありません。
もし、購入するならば、海外の証券所で取引することになります。(2022年1月現在)
海外取引所では英語のサイトで取引をするため、英語が苦手という人でも取引できるように、後段で解説します。

次に、ビットコインETFをよく知るために2つのことを解説します。

  • ビットコインETFが誕生した背景
  • ビットコインETF(BITO)の値動きと見通し

なんで日本は承認されないの?ビットコインETFが誕生した背景

ビットコインETFが承認されるまでの世界の動き
2013年7月
ウィンクルボス兄弟がEビットコインTFの承認する機関のSEC(米証券取引委員会)に申請したが、否決
2018年6月
シカゴオプション取引所がビットコインETFを申請したが、否決
2019年1月
ビットワイズがビットコインETFを申請したが、否決
2021年2月
  • カナダでビットコインETF(パーパス・インベストメンツ)を承認
  • バミューダでビットコインETF(Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF)を承認


2021年8月

SECのゲンスラー委員長がビットコイン「先物」ETFに好意的な態度を表明
※先物取引とは、将来の価格を約束して取引することです。

2021年10月
アメリカでビットコインETF(先物)(=BITO)が誕生

ビットコインETFが認められている国は、2022年1月現在で
アメリカ・カナダ・バミューダと3カ国しかありません。

承認が認められた米国でさえも、承認までに4年ほど時間がかかっています。
承認されるためには、さまざまな条件があり日本で取引できるのは、まだまだ先かもしれません。

【BITO】運用成績はまだまだマイナス

■BITOの値動き

BITOの値動き

引用元:Yahoo!finance

43.28ドル(4,989円)から始まり11月上旬までは40ドル前後で推移。
しかし、11月からは下落傾向で現在約29ドル(3344円)で推移しています。
この値動きは、ほかの上場したETFと似たような動きをしていて下落理由は特別何か理由があるというわけではなさそうです。
運用開始して日も浅いので、運用成績はまだまだマイナス。
2021年11月30日現在の収益は-8.53%です。

これからどのように推移していくのか楽しみですね。

投資信託ETFと仮想通貨の違い

では、ビットコインは投資信託ETFで取引すればいいのでしょうか?
また、仮想通貨で取引するメリットなんなのでしょうか。
加えて、ビットコインETFは何が違うのか、日本株式のETFとも比べて整理してみます。
あなたの投資選択で最適な判断を下してください。

■投資信託ETFと仮想通貨の比較

ビットコインETF

(外国ETF)

日本株式ETF ビットコイン
属性 投資信託 投資信託 仮想通貨
取引の時間帯 証券取引所が開いてる時間帯

※詳しい時間帯はこちらから確認できます。

証券取引所が開いてる時間帯

いつでも

手数料 年間管理費0.95% 投資信託による 取引所によるが、取引手数料が0円のところもある
確定申告

必要

20.315%かかる

特定口座で源泉徴収ありを選択すれば、不要。

総合口座なら、20.315%かかる。

年間20万利益が出た場合、確定申告が必要。

ETFと仮想通貨で大きく違うのは、①取引時間帯と②確定申告時の税制の2つです。

取引の時間帯

ETFは証券取引所が開いている時間帯のみしか取引ができません。
よって、取引所が開いていない時間帯の時に価格の暴落や暴騰があっても対応することができないので、損をする可能性があります。
一方で、仮想通貨のビットコインを仮想通貨取引所で取引する場合は24時間365日取引できるため価格の暴落や暴騰があってもいつでも取引できるといったメリットがあります。

確定申告時の税制

投資をするなら確定申告についても知っておかなければいけません。
ビットコインETFは、外国口座で行うため特定口座などの口座の区切りが日本と違い、個人で確定申告をしなければならないので注意しましょう。
外国口座で取引をした場合の確定申告のやり方は、税務署などの専門機関にお尋ねください。

ビットコインETFの取引の仕方

ビットコインETFの場合はコインチェックなどの仮想通貨取引所の開設は必要ありません
しかし、ビットコインの値動きに慣れておきたいまたは知っておきたい人は、仮想通貨取引所で取引してみるのもいいかもしれません。
試しにと考えるのであれば、3つの国内仮想通貨取引所が少額で取引できます。

少額からできる国内仮想通貨取引所
  • 1円からできる「LINE BITMAX」
  • 1円からできる「ビットフライヤー」
  • 500円からできる「コインチェック」

日本人がビットコインETF(BITO)の取引を行うには、海外取引所を利用します。
海外のサイトなので「英語が苦手」といった言語の壁があるかもしれません。
そこで、日本語表記がある海外取引所「インタラクティブブローカーズ」であれば、日本人でも使いやすいでしょう。
日本語表記でかつ、日本語のサポートもしっかりしていて取引しやすいのが特長です。

注意しなければならないのは、口座タイプの選択。
「国内口座(IBSJ口座)」を選択してしまうと初期費用に100万円かかり、国内で承認されていないBITOを購入できないという困った事態になりかねません。

口座開設するときは必ず「外国口座(IBLLC口座)」で取引をしましょう。
IBLLC口座は、特に入金の条件はありませんのでご安心ください。

インタラクティブブローカーズでビットコインETFを購入してみよう

■必要書類

  • 写真付きの本人確認書類(運転免許証など)
  • マイナンバー(番号のみでも可)
  • 居住地を確認できる書類(健康保険証など)

 

■インタラクティブブローカーズで口座開設するときに覚えておきたいこと

  • 口座維持手数料は毎月10ドルかかる
    (日本円で約1,000円)
  • 口座タイプは「IBLLC口座」を選択
  • 後日郵送で、「口座確認のご案内」が届く

 

①口座開設

・「口座開設」からアクセス

・ユーザー名、パスワードを入力し、国(日本)を選択

インタラクティブブローカーズの口座開設

・メールを受信

メールを受信1

メール内容

・ユーザー名とパスワードを入力し、申し込みをしていく

口座タイプを選択

・外国口座チェックし、入力言語を日本語で選択

申込口座を選択

・【名前】【住所】【個人情報】【雇用】【口座情報】黄色の枠のところを選択、入力する。

名前

住所

生年月日やマイナンバー

資金源

通貨、秘密の質問

・携帯電話承認、コードを入力

携帯電話承認

・取引口座の設定

口座タイプは3タイプありますので下記を見て該当するものにチェックしましょう。

①マージン:信用取引をする人
②キャッシュ:信用取引をしない人
③ポートフォリオ・マージン:110,000ドル(日本円1,200万円)以上の取引をする人

口座タイプと目的

・取引経験を選択

取引経験

・貸株取引をする人はチェック

貸株取引

・入力内容を確認し、租税条約の資格を確認

申し込み内容を確認

・電子署名して口座申し込みは完了

署名

 

②本人確認のため申し込みから約10日後、セキュリティーカードともに簡易書留が郵送で届く

③申し込みから、3営業日ほどで口座開設完了のメールが届く

④ログインし、入金手続きを行う
入金方法はいくつかあるのでこちらから見てみましょう。

⑤入金完了後、BITOを購入し取引完了

ビットコインETF(BITO)が購入できる海外証券取引所

  • Charles Schwab
  • TD Ameritrade
  • Fidelity
  • Vanguard
  • E-Trade
  • Robinhood

引用元:プロシェアーズ

6カ所の海外取引所で、BITOは取引できます。
購入手数料が無料なところや、口座維持費が無料なところなどさまざまありますので、いろいろ吟味して選択してみてもいいかもしれません。

ビットコインETFの買い時

ビットコインの価格が上昇する直前が買い時です。
では、どんなときに価格上昇が起こるのでしょうか。
たとえば、今後仮想通貨が買い物時の決済方法となり得たとしたら、ビットコインの価格は上昇するでしょう。
また、これからどんどんいろんな国で承認されると価格も上昇するかもしれません。
リアルタイムで値動きが反映される現物ETFというものをアメリカでは申請している最中です。
難色を示していますが、現物のETFも承認されたとき、価格が上昇するかも。

BITOの買い時をおさらい
  • 決済方法の1つに仮想通貨が加わったとき
  • ほかの国でビットコインETFが承認されるとき
  • 現物ビットコインETFが承認になったとき

仮想通貨を取引するのに抵抗がある人向けの投資信託

投資信託なので、証券会社に口座を開設し買付を行うだけでよいですし、管理も証券会社が行ってくれて運用も運用会社が行ってくれるため自分で行う必要がありません。
NISAやiDeCoなどの口座で運用できれば節税にもなります。
ですが残念なことに、日本の証券会社ではビットコインETFの承認がなされていないため取引不可です。

とら
残念だな~

どうしても、ビットコインETFを購入したい人は海外取引所の「外国口座」で買付を行いましょう。
しかし、少額でも始められる仮想通貨取引所で仮想通貨を取引するのも面白いかもしれませんよ。