
日本の大手仮想通貨取引所BitFlyerが取り扱うなど、
仮想通貨BAT(ベーシック・アテンション・トークン)は、なぜ注目されているのでしょうか。
実は、プライバシーを守りながらインターネットできる「Brave」という次世代ブラウザーの中で使えるのが、その理由。
動作が早くて、報酬も貰える仕組みが「広告」をウザいと思うユーザーの心をつかんでいるらしいのです。
ここでは、BATの特長や将来性、そのカギを握るBraveや、クリエイターたちが注目するNFTとどのような関係があるか解説します。
目次
仮想通貨BATとは?ウェブブラウザー「Brave」との連携がカギ
まずはBATがどういうものかまとめます。
BATが利用できる、Brave(ブレイブ)というウェブブラウザーに優れた特長があるので人気を博しているといえます。
つまり、Braveの特長を知ればBATの将来性がわかります。
3行でわかる!仮想通貨BATとは?
- BATは仮想通貨の一種。「Basic Attention Token(ベーシック・アテンション・トークン)」の略
- 次世代型ウェブブラウザー「Brave」で利用できる
- 「Brave」は、インターネット利用者のプライバシーを守る目的で設計されている
BATの将来性を握るBraveの3つの特長
- 読み込み速度が従来の3倍以上
- 広告ブロック機能で間接的なコストからユーザーを保護
- 広告を閲覧することでBAT(BAP)が受け取れる
これらの特長は、ユーザー、サイト運営者、広告主の3者が抱えている、長年の課題を解決してくれます。
どのような課題解決ができるか下表にまとめました。
Braveが解決する課題とその効果
課題 | 効果 | |
ユーザー | ・インターネット表示の遅延 ・ユーザーの検索履歴を追跡されてのプライバシー侵害 ・Web広告に埋め込まれたウィルス感染 |
・通信量やバッテリーの節約、高速表示 ・プライバシーの保護 ・クリエイターを応援できる |
サイト運営者 | ・広告利益のほとんどを仲介者に取られてしまう ・良質なサイトよりも人に注目されるサイトが得をする |
・直接、報酬が得られるので収益性が向上 ・直接、支援できるので良質なコンテンツが正当な評価を得られる |
広告主 | ・的確なマーケティングができない | ・的確なマーケティングが可能 |
ちなみに2021年7月にBraveが発表した情報では、月間約3400万人ものユーザーが利用し、ユーザー数は右肩上がりとのことです。
Braveの特長1 :読み込み速度が従来の3倍以上
一般的によく使われているウェブブラウザーには「Google Chrome」や「Firefox」などがあります。
Braveは、これらのブラウザーに比べて読み込み速度がかなり速い特長があります。
Braveの公式サイトでは2~3倍も読み込み速度が速いといっている
Brave 、Google Chrome、Firefoxの3ブラウザーを比較した結果。主要ニュースサイトの読み込み速度比較で少なくとも2倍速いことがわかります。
(参考)読込速度調査は、Brave公式YouTube動画をチェック!
また、角川アスキー総研の調査でも、主要コンテンツサイトの表示速度で『Brave』が1位を獲得しています。
Braveの特長2 :広告ブロック機能でユーザーのコストもプライバシーも守る
ウェブページを表示するとよく出てくる広告。ぶっちゃけ、ウザいですよね。広告の読み込み時間ももったいないです。
『Brave』ではBrave Shieldsという機能で広告をブロックし、ウェブサイトの表示時間を短縮したりユーザー情報の送信を阻止したりしてくれます。
広告は見せられるわ、情報が抜かれるわで、フェアじゃないインターネット世界に一石を投じたのがBrave。
プライバシー問題があちこちで騒がれる世の中で、フェアなネット世界を作る期待があります。
Braveでの広告ブロック機能の例
Braveの広告ブロック機能「Brave Shields」でどのようなブロックがあったかを教えてくれます。通信量の節約とプライバシー保護ができます。
Braveの特長3 :広告を閲覧するとBATが報酬でもらえる
Braveが選んだ広告を表示すると、BATが報酬で貰えるBrave Rewardsという機能があります。
参加すると、自動的にどのサイトに関心があるか分析されますが、ユーザーの情報が抜かれることはありません。匿名化したデータを、ユーザーのブラウザー内だけに保存しているためです。
ちなみに、サイト運営者がBraveを使っている場合、ユーザーが獲得したBATを「投げ銭」できます。
BATの投げ銭は「チップ」という名称
ウェブサイトを表示していて「チップ」という表示があれば、それをタッチすると、図のように投げ銭ができます。
BraveブラウザーでNFTが買えるって知ってました?
デジタルアート作品などの所有権を、ブロックチェーンに記録して取引できるようにした「NFT」(ノン・ファンジブル・トークン)。
OpenseaやCoincheck NFTといったマーケットプレイスが有名ですが、BraveブラウザーでBATを使ってNFTが購入できる「Brave Swag」というマーケットプレイスがあります。
BATでNFTが買えるBrave Swag
引用元:Brave swag
まとめ:Braveブラウザーだけじゃない?!BATの将来性に期待できる3つの理由
理由②:企業とのコラボやプロジェクトの開始
理由③:新規取引所への上場
次世代型ウェブブラウザーBraveと一緒に運用することで真価を発揮するBATですが、
BraveブラウザーやBrave Swagのユーザー数増加以外にも様々な価格上昇の期待が持てます。
2021年9月5日現在のBATの価格:1枚約103円
引用元:ベーシックアテンショントークン(BAT)/日本円のチャート/BifFlyer
例えば、企業とのコラボ。
2021年4月からBraveはクリエイター向けにbitFlyerとの連携サービスを開始しました。
2020年には人気K-POPアイドル「防弾少年団(BTS)」と提携したりeスポーツチーム」「ラッシュゲーミング」と提携したりもして、なにかと話題が絶えないBAT、
プライバシーを守る新しい考え方の浸透とともに、価格が上がる期待も高まります。そして、NFTでの決済に使われれば、急騰の機会が増えるでしょう。
上場には厳しい審査が必要なので、上場が決まるだけで価格が上がるかも?!