スクエニやバンナムが参入!大手企業が手掛けるNFT事業をまとめてみた

デジタルデータに唯一無二性を持たせるNFTが話題に。この話題性に加え、将来性に期待する大手企業が次々と注目。事業として参入し始めています。

とら
NFTが難しくてイマイチわからない

こう思っている人でも分かりやすいよう、大手企業の取り組みをまとめました。

さまざまな業界で広がるNFT事業の今後に注目

資産性ミリオンアーサー、スクエア・エニックス

引用元:スクウェア・エニックス

NFT事業への参入を表明している有名企業を、以下の3つに分類しました。

取り組み 企業名
NFT企業への出資 バンダイナムコ

ミクシィ(ビットバンクとの資本提携)

NFTコンテンツの提供 スクウェアエニックス

セガ

ルイヴィトン

マーケットプレイスでの参入 楽天

GMO

ヤフー

LINE

エイベックス

※表は左右にスクロールできます

NFTコンテンツ市場は主にゲーム・アート業界がけん引しています。なぜなら、NFTによって、既存のコンテンツ市場が抱える課題が解決できるためです。

たとえば、通常のゲームでは難しかった、”サービスが終了したゲーム”への付加価値の提供が可能に。

サービス終了後でも、キャラクターやアイテムを手元に残して交換や売買する「取引の面白さ」が実現できます。

アート業界では、所有権の証明ができるようになったため。たとえ、複製されても、本当の所有者ではないとすぐにわかります。

本物のデジタルアートを所有する価値が、アート業界でのNFT普及につながっています。

このように、デジタルコンテンツが価値を持ち、売買できるようになりました。NFTによるデジタルコンテンツの個数限定販売もできます。

とら
NFTゲームやアートで稼ぐ人も増えそうだね。

NFTの大きな可能性を感じて、大手企業がこぞってNFT事業に参入。一番活用しやすい事例が、ゲーム・アート業界なのです。

スポーツ・ファッション業界もNFT事業に参入しています。デジタルカード化されたNBA選手を集めるコレクションゲーム「NBA Top Shot」は、爆発的な人気で、2020年10月からの売り上げは約760億円を超えるほど。

今や、多数の企業がNFTを活用したビジネスに取り組み、急速に広がっています

 

NFTとは世界に1つだけのデジタル資産

一度、NFTについておさらいします。NFTはブロックチェーン技術を用いて、証明書のような情報を付加し、デジタルデータに唯一無二性を持たせる技術

仮想通貨の取引で使われるブロックチェーン技術では、改ざんや複製がほぼ不可能です。正確な取引履歴だけが残るので、二次販売でも製作者にロイヤリティを還元できる仕組みが作れます。

とら
転売対策にもなるね。

以前まで、デジタルコンテンツに所有価値はありませんでした。しかし、NFTはコンテンツに識別情報を与え、「世界に1つだけ」という資産価値を与えます

 

デジタルアートが75億円で落札された例も

NFT化したデジタルアートが75億円で落札された例や、TwitterのCEOが開発当初にした初ツイートが3億円で売れた例もあります。

アートやツイートは誰でも見られますが、購入者だけが本物を所有できる。これが高額で売れる理由。購入したコンテンツを、他の誰かに販売・交換できる点もNFTの魅力です。

 

大手企業が手掛けるNFT事業を解説

出資や資金提携で、NFT事業へ参入する企業が増え、NFTビジネスが広がっています。

  • バンダイナムコが、double jump.tokyo株式会社(ブロックチェーンゲームの開発やNFT化支援を担う会社)への出資
  • 株式会社ミクシィが、仮想通貨取引所であるbitbankと資本提携(70億円の出資)

ここからは、NFTを使ったサービスを具体的に見ていきましょう

 

スクエニ|世界で1枚だけのデジタルシールを開発

引用元:スクウェア・エニックス

スクエニは、背景や絵柄が1枚1枚異なる唯一無二のデジタルシールを販売予定

LINEのNFTマーケットで売買が可能なので、日本全国の人とシールを取引できる楽しみもあります。

 

セガ|人気タイトルの映像やビジュアルアートをNFTで販売予定

引用元:セガの公式Twitter

セガはdouble jump.tokyo株式会社と提携。過去の人気ゲームのビジュアルアート、ゲーム内映像やBGMなどのデジタル資産を、NFTコンテンツとして販売予定です。新タイトルのゲームの限定販売も考えており、セガファンの注目が集まっています。

 

ルイヴィトン|NFTアートが手に入るゲームアプリを開発

引用元:LOUIS THE GAME

創業者”ルイ”の生誕200年プロジェクトの1つ。ブランドのマスコットキャラクターが世界各地を飛び回り、200個のキャンドルを集めるゲームです。完全クリアした人の中から、抽選でNFTアート30作品の所有権を獲得できます。そのうち10作品には、75億円のデジタルアートを描いたアーティストBEEPLEの作品も。

 

楽天や、GMO各社|デジタルコンテンツを個人で売買できるマーケットプレイスを提供

引用元:Adam by GMO公式Twitter

楽天は、個人間で売買できるマーケットプレイスNFTを発行できる「Rakuten NFT」の開設を予定。GMOは、すでにマーケットプレイスβ版の提供を開始。K1や人気Youtuberの動画、漫画家やイラストレーターをはじめとした多数の作品が、オークション形式で販売されています。

 

ヤフー|NFTアイテムの取引市場

引用元:Yahoo!JAPAN

ヤフー株式会社は、LINEのグループ会社であるLVC株式会社と連携したマーケットプレイスを開設予定。ヤフオクを利用した、NFTアイテムの出品や落札が可能に。NFTアイテムを気軽に取引できる市場として注目を集めています。

 

avex|デジタルコンテンツの流通を促進させるサービスを開始

引用元:A trust

avexは、デジタルコンテンツの証明書を付けるサービス「A trust」を始めました。コンテンツの流通を管理できるので、コンテンツが二次販売されても、コンテンツホルダーに収益が分配されます。音楽・映像・アートで個人でもビジネスが始められるサービスです。

多数の企業がNFT事業に参入

他にも、続々と企業が参入し、新たなビジネスが登場しています。

株式会社1SEC

引用元:1SEC

株式会社1SECより販売された、データとして保有できるバーチャルスニーカー。変化するレインボーの配色と湧き出るスモークが魅力です。この一点もののスニーカーは、開始からわずか9分、約140万円で落札されました。

株式会社グラネコ

引用:PR TIMES

株式会社グラネコは、アーティストの作品をNFTプラットフォームにて販売。利益の全額を、新型コロナウイルス感染症患者に対応する医療機関等にマスク・医療ガウンを寄付するチャリティープロジェクトを行いました。

このようにNFTを活用したサービスやプロジェクトは、今後どんどん増えていくでしょう。