とら
え?マジ?
NFTもイーサリアム(ETH)も知らないの?

NFTはNon Fungible Tokenの略称で
「非代替性トークン」という意味ですが、ゲームやアートなどのデジタル作品を改ざんできなく、仲介者を設けずに直接取引できる
として話題です。

そのNFTによく使われている仮想通貨がイーサリアム(ETH)。

なぜNFTは仮想通貨で有名なビットコインではなくイーサリアムなのでしょうか?
ビットコインと比べながら、イーサリアムの特長について確認していきましょう。

ETH(イーサリアム)の
キホンの”キ”ビットコインより盛り上がっている理由

”賢い契約”を意味するスマートコントラクトを実装している仮想通貨です。
簡単に言うと、自動的に諸々を装備できる仕組みのことをスマートコントラクトと言います。

■イーサリアムの価格推移

イーサリアムの価格推移

引用元:COIN Market Cap

 

2020年12月、1ETHは6万円ほどだったのが、2021年を通して価格が上昇し続け、12月現在1ETHはなんと約48万円に。
1年で8倍もの価格になりました。
NFT市場が拡大したのが、価格上昇の要因でしょう。

では、ビットコインとイーサリアムは何が違うのでしょうか。
通貨そのものに価値があるのがビットコインですが、スマートコントラクトを実装できません。
スマートコントラクトとカタカナばかりで
「ちんぷんかんぷんだよ!」というあなたへ、もう少しスマートコントラクトについて読み解いていきましょう。

では、スマートコントラクトを実装していればどのようにいいのでしょうか?
たとえば、転売されても制作者にお金が入ってくる仕組みなため転売されても制作者にメリットがあります。
NFTを売買したいというきっかけになっているとも考えられるでしょう。

よって、ビットコインよりもNFTに欠かせないのがイーサリアムなのです。

NFTにイーサリアムがよく使われている理由

よく使われている理由は、スマートコントラクトを実装しているからです。
スマートコントラクトの特長を知ることで、イーサリアムの理解も深まるかも。

スマートコントラクトの特長
  • 改ざんが困難
  • 仲介者がいなくても契約できる

みんなが見れる取引履歴の台帳を持っているのがポイントです。
この台帳はみんな同じ記載なため、1つ改ざんしたところで無数あるものを改ざんしなければならならず、改ざんが困難なのです。

とら
スマートコントラクト=ブロックチェーンとも言えるよ。

例えばメルカリなどで転売すると、
制作者には1円も入りません。
しかし、NFTのマーケットプレイスで転売をするとスマートコントラクトにより、制作者に転売が完了した時点でお金が入る仕組み
転売したときにわざわざ、転売した人が制作者に振り込まずとも自動的にお金が貰えます。
ですので、仲介者がいなくても取引ができるんですね。

イーサリアムより優れている仮想通貨はあるの?

イーサリアムのデメリットは2つあります。

1つ目は、スケーラビリティ問題がまだ解決できていないこと。
スケーラビリティ問題とは、取引が多いと処理するのに時間がかかったり、手数料が高騰したりという問題です
大規模アップデートにより、イーサリアムは処理能力を上げている真っ只中なのです。
ちなみに、アップデートが完全に終わるのは2022~2023年ごろではないかと言われています。

そして、2つ目は簡単にトークンを発行できる特性があるものの世界中のICOの規制によりその特性が活かせていないこと。
ICOとは、仮想通貨による資金調達のことです。
なぜ、ICOの規制がされているのかというと仮想通貨の詐欺報告が相次ぎ、投資家が安心して利用できる状況ではないと各国が考えているからです。
実は日本の金融庁でも、ICOについて注意するようにと呼びかけている状態でICOについてはネガティブ。

最近では、仲介者なしで通貨を預けるだけで稼げるといった金融サービスのDeFi市場も伸びてきています。
DeFiにおいてイーサリアムは基本のブロックチェーン技術ですが、現段階では処理能力がまだアップデート中なためイーサリアムがDeFiの通貨とは言えないでしょう。

これらのデメリットを改善できる通貨があれば、イーサリアムより優れているものと言えるかもしれません。
ただし、ICO規制は世界中が行っているため今回は処理能力のみについて確認してみましょう。

■4つの仮想通貨の処理能力の比較

通貨シンボル名 ETH MATIC SOL BTC
1秒あたりの処理能力(PTS) 20 7,000 50,000 7

NFT関連通貨のPolygon(MATIC)やSolana(SOL)は、処理能力がイーサリアムと比べて高いと言えます。
しかし、イーサリアムのアップデートが終わると24,000PTSになる予定ですので大幅に処理能力が上がりそうです。

NFT関連仮想通貨

■Polygon(MATIC)とは?

ポリゴン

引用元:Polygon

  • 高速で低コストの仮想通貨であり、スケーラビリティ問題を解決するために誕生
  • 2017年10月に3名によって共同設立
  • シンボルはMATIC
  • 価格(2021年12月11現在):240円
  • 発行枚数:上限なし

■Solana(SOL)とは?

SOLANA

引用元:SOLANA

  • 処理能力が高く、Dappsという分散型アプリを用いた仮想通貨
  • Solana財団によって2020年3月に発行
  • シンボル:SOL
  • 価格(2021年12月11現在):¥19,336
  • 発行枚数:上限なし

お得に取引できるところはどこ?ETH(イーサリアム)を取り扱っている取引所4選

4つの取引所の手数料面を比べてみましょう。

分析対象 OK COIN japan DMMビットコイン ディーカレット GMOコイン
入金手数料 0円 0円 0円 0円
出金手数料 400円~1,320円 0円

275円

0円

仮想通貨の送金手数料 入庫:0円

出庫:通貨によって異なる

0円 入庫:0円

出庫:通貨によって異なる

0円

取引手数料(取引所) 取引量によって異なる 0円 Maker:-0.03%

Taker:0.23%

Maker:
-0.01%
Taker:0.05%
取引手数料

(販売所)

0円 0円 0円

MakerやTakerなど難しいことが分からないという初心者には、取引所の取引手数料が0円のDMMビットコインがいいかもしれません。
しかし、販売所がないため通貨を買いたい人には残念ながら不向きでしょう。

「いやいや、MakerやTakerは理解している」という投資家には、
手数料がもらえるディーカレット一択かも。
ところが出金手数料がかかるため、出金手数料が0円のGMOコインも魅力的です。

  • Makerとは、自分で買いたい価格、売りたい価格で取引する場合のこと。
    (=指値注文)
  • Takerとは、その時最も低い価格で買ったり、または高い価格売ったりする取引の場合のこと。(=成行注文)

ETHとはNFTに必要な決済通貨かつ仕組み

ビットコインと比べて、NFTには欠かせない仕組みのスマートコントラクトによりよく使われています。
NFTに欠かせないETH(イーサリアム)ですが、ビットコインとの違いをおさらいしてみましょう。

ETH(イーサリアム)ですが、ビットコインとの違いのおさらい

イーサリアム(ETH) ビットコイン
スマートコントラクト 実装できる 実装できない
NFTに使われている ×

もしかしたら、イーサリアムに代わる通貨が出てきてもおかしくないかもしれません。スケーラビリティ問題をまだ解決できていないイーサリアムですが、処理能力が低いところを改善すべく誕生している通貨もあるのが現状です。
なぜなら、イーサリアムのスマートコントラクトを使ってさまざまな通貨でてきているからです。

今は、イーサリアムがNFTの中心とも言えるので、NFTを売買したい人はイーサリアムをお得に使える取引所を選択し、楽しむのもいいかもしれません。