NFTを取引できるマーケットプレイスOpenseaでは数百万点もの作品があります。
数多くの作品の中から、お宝を探すのは至難の業かもしれません。
まずは、5つの人気NFTを見ることから始めてみましょう。
■NFTの取引量ランキング
(Opensea/~2021/12/31までの過去7日間)

引用元:Opensea
これら5つのNFTは、絵面が人々にウケているのでしょうか。
調べてみると、実はそうではなくもっと深い魅力がありそうなのです。
これら5つの人気の秘密を知ることで、NFTの歴史やNFTの最先端を知れるかもしれません。
では、早速それぞれのNFTを見ていきましょう。
目次
OpenSeaで取引されているNFT ベスト5
第1位:ミュータントエイプヨットクラブ(MSYC)

引用元:Opensea
ミュータントエイプヨットクラブは2021年に誕生したばかりなのに1番取引量が多いNFTです。
退屈な類人猿ヨットクラブから派生して出来た、猿のNFT。
退屈な類人猿ヨットクラブと比べて少しグロテスクなテイストなので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
リリースされた当初は、退屈な類人猿ヨットクラブをすでに持っている人に血清がプレゼントされました。
■Openseaにある3つの血清

引用元:Opensea
この血清を使用すると、ミュータントエイプヨットクラブへ進化できるとして話題に。
3つの血清は価格からも分かるように、
M1<M2<メガミュータントセラムという順番にレア度が異なります。
もし、レアなミュータントタイプを得たいならば価格は高価ですがM2あるいはメガミュータントセラムを購入しましょう。
ちなみに、血清を使用しても元の退屈な類人猿ヨットクラブは消滅しませんのでご安心ください。
血清と転売の関係
今までのNFTは、購入したNFTと同じものを転売させていました。
しかし、転売する時の価格は、買い手がつくのかと慎重に決定しなければならず、そこが頭を悩ませるところでした。
では、所有しているNFTに価値を加えられたら、転売時に価格をあまり下げず、制作者も転売者も損をすることはないかもしれません。
ちなみに、自動的に諸々契約できるスマートコントラクトは、転売されても制作者にも報酬が入るという仕組みです。
血清によって異なるNFTへ進化させることは新たな転売の形と言えるでしょう。
もちろん、Openseaでミュータントタイプの猿を購入することもできます。
■猿シリーズの価格を比較
NFT名 | ミュータントエイプヨットクラブ (MSYC) |
退屈な類人猿ヨットクラブ(BAYC) | 退屈な類人猿ヨットクラブ (BAYC)+血清 (M1,M2,メガミュータントセラム) |
最低価格 | 11.15ETH | 59.97ETH | 71.42ETH, 84.56ETH, 1064.97ETH |
退屈な類人猿ヨットクラブに血清を使用するよりも、ミュータントエイプヨットクラブを単独で購入したほうが安いのでお財布と相談して決めてみましょう。
第2位:退屈な類人猿ヨットクラブ(BAYC)

引用元:Opensea
2021年4月に販売された新しいNFTです。
最初は0.08ETHで10,000個発行しましたが、今は最低でも59.97ETHで取引されています。
ポップな感じが人々にウケてファッションのようにTwitterのアイコンに設定する人も。
日本では、EXILEの関口メンディー氏が約2300万円で購入したことでさらに注目を浴びました。
http://twitter.com/mandy_s_mandy/status/1452939819231809537?s=20
ポップな感じなだけが、人気の理由ではありません。
退屈な類人猿ヨットクラブのNFTを購入すると、次の特典を受けられます。
- 会員限定のdiscordチャンネル
- NFT所有者だけが書き込めるらくがきトイレの使用(15分ごと1ピクセル)
- 限定でのフィジカルグッズ販売
引用元:退屈な類人猿ヨットクラブ
SNSのdiscordに特別に入れて、様々な情報を得られるというメリットがあるようです。
実際に加入している人の口コミを見てみましょう。
ちなみに、、僕が「BAYC」のNFTを買った理由は、コミュニティの為です。
本日に1,700万円くらいで画像を買い、多くの人は「え? 頭おかしいの」と思いますよね。でも僕からすると、NFTはコミュニティへの参加チケットなので、今後の人生を楽しむ為に買ってます。あとは英語力を鍛えまくれば、楽しそう pic.twitter.com/x2OLvcagXk— manabu.nft (@manabubannai) October 23, 2021
今、BAYCコミュニティの人に教えてもらったんだけど
チェインスモカーズ、BAYC買ってたらしいw https://t.co/H5zw1heHZa
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) September 30, 2021
boredapeのdiscordコミュニティ。
価値に気づかず安く売りに出してしまったユーザーがいたら、良識のある人が即買って「お前!もったいないよ!gas代くれたら返してやるから持っとけ!」という優しい世界が生まれているらしい.... https://t.co/JyAguHCQGB— miin | NFT情報コレクター (@NftPinuts) June 3, 2021
今後は、ロードマップに従って展開していきそうです。
http://twitter.com/boredapeyc/status/1440392967437488134?s=21
次はどうやら3Dのアバターが販売されそうです。
最新情報は公式Twitterをフォローして確認してみるといいかも。
第3位:CryptoPunks(クリプトパンク)
NFTが誕生し始めた初期のNFTのひとつです。
2次元のドット絵ですが、1万点あります。
実際にどんなクリプトパンクがあるのか見てみましょう。
■クリプトパンクの一例

引用元:クリプトパンク
このように、眼鏡をかけているものや髭が生えているもの、金髪などさまざまな特徴があります。
類人猿やゾンビ、エイリアンというレアなものまであります。
では、どうしてこんなに人気があるのでしょうか。
それは"元祖NFT"というところに価値があると感じている人が所有してるようです。
しかし、最近は1つのステータスとして持っている人も増えつつあります。
友人が婚約破棄しました。
男側が資産家であると言っていたけれど、預金口座には全くお金がなくて、CryptoPunksとかいうドット絵だったようです。
交際時から資産背景を強調してたみたいでショックの反動が大きかった模様。
ちゃんと知らなければ理解できないことも多いですね。— あさぎ (@lmvle) August 26, 2021
外国では、クレジットカードがその人のステータスを表すように、今後はNFTの保有がその人のステータスを表示する時がくるかもしれませんね。
第4位:プライムエイププラネット(PAP)
Openseaのサイトへ行くと、同じような猿がいっぱい並んでいるのが印象的。

引用元:Opensea
同じNFTを量産しているように見えますが、どうやら違うようなのです。
NFTを購入するまでどんな猿のNFTが出てくるのか分からない、いわば"NFTガチャ"のような仕組みです。
しかし、ヘンテコな絵だったらせっかく約82万円(1.88ETH)ものお金をかけて買うのにリスクがあるのではないかと思う人もいるでしょう。
プライムエイププラネットのデザイナーは、ハリウッド映画やアベンジャーズなども手がけている有名なデザイナー達のようなので、質が高いNFTというのは間違いないようです。
■プライムエイププラネット(PAP)のデザイナー

引用元:プライムエイププラネット
※ガス代は0.05〜0.06ETHほどなので、購入資金+ガス代のイーサリアムを購入しましょう
”奇抜な仕組み”だけが人気の理由ではなく、退屈な類人猿ヨットクラブのように、NFTを所有していることでコミュニティへの参加権が得られます。
- 世界中の独占的なライブイベントに招待
- アート、映画、ファッション、パーティーのトップホットスポットの開催情報を得られる
第5位:The Sandbox(サンドボックス)
「遊びながら稼げるゲーム」(Play to Earn)としてブロックチェーンゲームが注目されています。
そのブロックチェーンゲームの初期として有名なのが、クリプトキティですがその次に出てきたのがThe Sandboxです。
実は2012年にモバイル版のゲームとして既に存在していました。
その後何度かリニューアルを重ね、2017年に話題となったブロックチェーンと掛け合わして出来たのが今のゲームになります。
ゲーム内では、土地を買うことができたり、NFT化されたアイテムをやり取りできたり、独自通貨のSANDを使ってゲーム内で遊ぶことも可能です。
■Openseaにある土地(LAND)

引用元:Opensea
The Sandboxの土地は需要があり、販売するとすぐに売り切れます。
その土地は、今もなお拡大中で、購入できるのはopenseaとCoincheck NFT(β版)のみ。
最低でも12万円ほどないと購入できなく、人によってはためらってしまうところかもしれません。
しかし、将来は現実世界のように土地を貸せたり、仮想空間内で商業施設を建設し、商業施設内でお金を稼げたりするかもしれませんよ。
人気のNFTは絵面ではない。NFTの可能性とは?
人気の理由は、歴史や仕組みなどブロックチェーンの背景が大きく影響していそうです。
特に、猿シリーズはまだまだ発展途上で3DのNFTなど新たな作品も販売予定。
いつの間にかOpenseaのランキングが猿ばかりになってしまったら、猿の惑星みたいになってしまうかもしれませんね。
スマートコントラクトの可能性にも注目したいところです。
今後NFTを所有することは、コレクションという趣味を超えてステータスの次元へと進化するかもしれません。
どのようにNFTが扱われていくのか楽しみですね。