
2021年8月2日から、SMBC日興証券での取り扱いが始まったロボアドバイザーTHEO(テオ)。
THEOには積立や出金実績などに応じて、手数料が優遇となるサービス「THEO Color Palette」(テオ カラー パレット)」があります。
目次
THEOの手数料体系「THEO Color Palette」(テオ カラー パレット)
THEO(テオ)は経済産業省が支援するJ-Startup企業にも認定されている株式会社お金のデザインが運営する投資一任型ロボアドバイザーです。
2021年8月に「証券口座」がSMBC日興証券に移管されましたが、サービスは今まで通り継続されています。
このTHEOが導入している”ユニークな”手数料体系が「THEO Color Palette」(テオ カラー パレット)。
長期運用が推奨されているロボアドバイザーでは、運用すればするほど、手数料を割高に感じてしまいます。
THEO Color Paletteでは、運用期間が長い人ほど手数料を優遇する仕組みを構築し、少しでも投資家が感じる割高感を少なくしようとしています。
引用元:THEO公式ホームページ
「THEO Color Palette」(テオ カラー パレット)の特徴
引用元:THEO Color Palette公式ホームページ
「THEO Color Palette」(テオ カラー パレット)の手数料体系を詳しく見てみましょう。体系を一言でいうと対象となる3か月間の入出金額に応じて手数料が安くなるシステムです。
THEOの手数料は、運用資産の評価額3,000万円以下の場合と、3,000万円を超えた部分とで手数料体系が異なっています。
3,000万円を超えた部分では一律手数料は0.55%(税込・年率)です。
たとえば、500万円の資産を預け入れていた場合、年間5万円が手数料。5,000万円を預けていた場合は、「3,000万円の1%」と「2,000万円の0.5%」が手数料となり、合わせて合計40万円になります。
3,000万円以下の「1%」にあたる部分の手数料が、指定条件をクリアするごとに割引に。
条件を満たせば自動的に割引が適用されるので、申し込みなどの手続きは不要となっています。
THEO Color Paletteの手数料体系
引用元:THEO Color Palette公式ホームページ
手数料率は条件ごとに色分けされています。一番優遇される手数料率の色は「レッド」で、割引率は35%です。
割引の対象期間や適用条件、カラーの決定条件は次のとおりです。
対象期間
手数料率は四半期ごとに見直されます。(4~6月/7~9月/10~12月/1~3月)のそれぞれで、その期間での利用状況に応じて次の3ヶ月の手数料が決まります。
10~12月の実績に応じて1~3月の手数料が決まる、というイメージです。
適用条件
「THEO Color Palette」での手数料率決定に必要な条件は次の2つです。
①毎月積立をしている
毎月積立をすることでカラー基準額に応じた割引が適用されます。ただし、積立が途切れた時点で「ホワイト」に戻るため、割引が受けられなくなります。
②出金をしていない
出金を行うと、カラーは「ホワイト」になってしまい割引が受けられなくなります。
適用条件
割引を決めるカラーは「カラー基準額」によって決まります。これは、運用開始から対象期間内の各月末までの入出金総額の平均によって決まります。
平均と求める計算式は「運用開始から対象期間内各月末までの入出金総額(入金総額-出金総額)を足して3で割った金額」です。
たとえば、20万を入金していて月3万円ずつ積み立てていた場合、入金額は3ヶ月で23万、26万、29万となる。この間の平均は69万÷3=26万なので、次の四半期のカラーはブルーとなり、手数料は「0.990%」になる。
引用元:THEO Color Palette公式ホームページ
元々の手数料体系は他のロボアドバイザーと横並びで年率1%固定だった
引用元:THEO Color Palette公式ホームページ
年率1%という手数料体系は、分かりやすく透明性が高いというメリットがある一方、他のロボアドバイザーと横並びになり、目新しさはありません。
これまで説明してきたように、積立を行って出金を行わなければ割引率はどんどん上がり、手数料を最大35%オフの0.715%まですることが可能です。ロボアドバイザーの場合、長期にわたって積立ながら運用するのが基本で、途中で出金することは少ない。THEO Color Paletteは、ロボアドバイザーの特徴をうまく活かした手数料体系と言えるでしょう。