将来のお金の不安に対して知識が付いて来ない……。と悩んでいる人に朗報!
投資に関して詳しい知識がなくても気軽に運用が始められるロボアドバイザーに注目が集まっています。
ロボアドバイザーの一番の特長は、最新のIT技術を駆使して、資産運用のプロにおまかせできることです。
例えば、FOLIO、THEO、ウェルスナビ、楽ラップ、投信工房といったサービスがあります。
「資産運用のプロ」におまかせできるという点では、「ファンドラップ」というサービスがあり、証券会社が昔から提供しています。
結局、どのロボアドバイザーやファンドラップが良いのか。
- サービスの使いやすさ
- 運用実績
- 手数料の安さ
これらの3つの要素を考えて、編集部オリジナル・ランキングを作成した。
投資に使ってみたいロボアドバイザーやファンドラップが自分に合うものかどうか。見極める材料にしてください。
目次
引用元:WealthNavi
ロボアドバイザーでは、やはり定番中の定番な「ウェルスナビ」が第1位。
いちばんの特長は、「リスク許容度」という、投資でお金を失ってしまう可能性をどこまで許せるかの指標をかんたんに診断し、最適なプランを提案してくれる点だ。
ウェルスナビの5つの特長
特長1.6つの質問に答えるだけでリスク許容度を判定&運用プランを提案
(2)年収
(3)金融資産
(4)毎月の積立額
(5)資産運用の目的
(6)投資アンケート
の質問に回答するだけ。
すぐにロボアドバイザーがリスク許容度を判定。ユーザーに最適な運用プランを提案してくれる。
特長2.投資実行までの流れが完全に自動化されている
「自動化」はロボアドバイザーそのものの機能で、ウェルスナビのこだわりが強い。
口座開設が終わったあとは、実際に金融商品を買ったり、投資商品の比率を分散したりという作業がすべて自動で行われる。
ユーザーは特に何もしなくても資産運用が始められるというわけ。
特長3.ポートフォリオのズレを直す「リバランス」に対応
運用を続けていくとポートフォリオにズレ(資産の配分がズレていってしまうこと)が発生してしまう。
ウェルスナビは、このズレを直す「リバランス」にも対応。
ポートフォリオを自動的に見直してくれるので、ユーザー自身が調整する必要がない。
特長4.投資の利益分の税金が免除される「NISA」に対応
ウェルスナビは、ロボアドバイザーとしては初めて一般NISA非課税枠で運用できる「おまかせNISA」に対応。
資産運用で得た利益に発生する約20%の税金が非課税になる。
特長5.節税機能で資金を効率よく管理できる「DeTax」がうれしい
配当やリバランスなどによって生じる税負担を翌年以降に繰り延べる「DeTAX(デタックス)」にも対応。
税金に対するメリットも最大化できるのも大きな特長だ。
気になるウェルスナビの運用実績は?手数料は?
ウェルスナビは、リスク許容度に応じて5段階のレベルが設定されており、運用実績や利回りはリスク許容度により異なる。
2016年1月19日に100万円、その翌月から毎月3万円ずつ積み立てながら投資した場合の運用実績は、2021年4月までの期間で累積元本額が289万円なのに対して、資産評価額はリスク許容度に応じて356〜439万円となっている。
つまり、リターンは+23.3〜51.8%で運用成績は良好だ。
なお、ウェルスナビの運用実績は、公式サイトで公開されているので、最新の情報をこちらをチェックしよう。
ウェルスナビの手数料はやや割高
ウェルスナビの利用手数料は、預かり資産額の評価額は年率1%(税別)。
預かり資産が3000万円を超える部分については、年率で0.5%割引される。
また、運用する金融商品に年率0.08〜013%の信託報酬が発生している。
第2位:SUSTEN(サステン)
引用元:SUSTEN
2021年にサービスを開始したばかりのロボアドバイザーで、資産運用のプロ集団が立ち上げた「sustenキャピタル・マネジメント」が運用している。
成果報酬型の手数料や、投資判断の手法で他社と差別化している。今、注目できるロボアドバイザーだ。
最新の手法を活用するSUSTENの3つの特長
特長1.成果報酬型の手数料で、資産が増えなければ手数料がかからない
他のロボアドバイザーでは運用額に対して1%程度の手数料がかかるが、SUSTENでは過去最高益に達した時のみ手数料がかかる。
月末時点で過去最高益を達成していなければ手数料がかからず、最高益を達成した場合でも利益に対して10%~約16%程度の手数料で済む。
特長2.最新の研究に基づいた投資手法で時代の最先端を行く
他のロボアドバイザーの投資手法は、1960年代に構築された古い理論を採用していることが多い一方、SUSTENは2000年以降に研究された最新の金融工学理論に基づいた投資手法を採用し、より効率的な運用を目指している。
特長3.アプリのインターフェイスがスッキリ見やすい
SUSTENのアプリは非常にシンプルに構成されており、アプリを使い慣れていない人で直感的に操作できるように工夫されている。
SUSTENの運用実績はまだ未知数だが期待値は高い
2021年運用開始なので、実績は未知数
SUSTENは2021年に開始した新しいサービスなので、運用実績はまだ未知数。
公式サイトでも運用実績は公開されていないため、公開されるのを待ちたい。しかし、最先端の手法での運用なので、成果の期待値は高い
手数料は最高益を達した場合のみ発生
特長にもまとめたように、SUSTENの利用手数料は原則0円と、他のサービスと大きく差別化されている。
手数料が発生するのは、月末時点で過去最高益を達した場合にのみ。利益に対して10%〜約16%(税別)の手数料が発生する。
第3位:THEO(テオ)
引用元:THEO
第3位はTHEO(テオ)。
株式会社お金のデザインが運営している資産運用サービスで、10~20年という長期的な視点に立って資産形成が行えるよう設計されている。
THEO(テオ)が持つ分散とAIへのコダワリ
徹底的に分散投資にこだわっている
投資対象は、長期的視点で成長が見込まれる分野に重点が置かれており、世界86の国・地域、11,000以上の銘柄から有望な投資対象が選定されている。
地理的な分散、投資対象の分散、時間的な分散をすることで、リスクを抑えた資産運用が行えるのが特長だ。
AIを徹底活用して資産の下落を抑制
他のロボアドは、アルゴリズムによって運用されており、AI(人工知能)のような高度な判断はできない。
THEOはAIがビッグデータを分析し、資産の下落を抑制できるのが特長。
特定の銘柄の下落をAIが予測すると、ポートフォリオを自動的に組み替え、資産へのダメージを最小限に抑える。
NTTドコモと連携したサービスならdポイントが貯まる
THEOは、株式会社NTTドコモと連携して「THEO+docomo(テオ+ドコモ)」を運営している。
このサービスを利用すると、資産運用をしながらdポイントを貯めたり、dカードで買い物をした際のおつりを自動的に積み立てたりすることが可能になる。
ドコモのサービスを利用していてTHEO(テオ)を使いたいなら「THEO+docomo」のほうがお得ですよ
THEO(テオ)は資産運用パターンで成果が大きく異なる
THEOは資産運用パターンで実績が大きく異なる
THEOは、豊富な資産運用パターンが用意されており、パターンによって実績が異なる。
2016年3月〜2020年11月までの運用実績で、年平均の利回りが最も高かったポートフォリオの年率リターンは6.50%、最も低かったポートフォリオ年率リターンが1.10%。
利用状況によって変わってくるTHEOの手数料
THEOの基本手数料は、預かり資産額に対して年率1%(税別)。預かり資産が3000万円を超える部分については、年率で0.5%(税別)割引。
運用額に応じて基本手数料を割り引いてくれる「カラーパレット」という割引特典があり、最大35%の割引が受けられる。
ロボアドバイザーへの投資ができる証券会社ランキング・ベスト4!
第1位:ウェルスナビ for SBI証券
第1位のウェルスナビ for SBI証券は、ウェルスナビ株式会社のロボアドバイザー「WealthNavi」をSBI証券の顧客向けにカスタマイズしたもの。
2017年1月からサービスを開始し、2年間で残高が400億円を突破している。
中身はウェルスナビ。サービスはSBI証券オリジナル
実績あるウェルスナビのサービスをそのまま受けられる
運用成績がよいウェルスナビの中身をそのまま、SBI証券の一つの商品として提供している。
対面コンサルティングが受けられる
ウェルスナビ for SBI証券独自サービス「GAIAコンサルティングサービス」は、独立系のファイナンシャルプランナー会社である「ガイア」が、ウェルスナビ for SBI証券のセミナーで提供する対面コンサルティングのこと。場所は限られるが、プロのアドバイザーと直接対面して相談できる機会が得られる。
手数料なしでSBI証券の総合口座と相互に送金できる
SBI証券総合口座を持っていれば、銀行口座を経由しなくても、SBI証券の総合口座の預り金をWealthNavi for SBI証券の口座へ送金することが可能。
手数料はかからないので、SBI証券で口座を開設している人ならお得に始められる。
運用実績は手数料は本家のウェルスナビと同等
運用実績はウェルスナビと同等
ウェルスナビ for SBI証券は、ウェルスナビと同様だ。
運用実績はリスク許容度に応じて異なり、2016年1月から2021年4月までの期間でのリターンは+23.3〜51.8%となっている。
なお、運用実績の最新情報は公式サイトでも確認が可能だ。
手数料もウェルスナビと同じだけかかる
ウェルスナビ for SBI証券の利用手数料は、預かり資産額の評価額は年率1%(税別)がかかる。
預かり資産が3000万円を超える部分については、年率で0.5%が割引される。運用する金融商品に年率0.08〜013%の信託報酬も発生する。
第2位:楽ラップ
引用元:楽天証券
ネット証券大手の楽天証券が提供する「楽ラップ」が第2位。投資対象を投資信託に絞っているロボアドバイザー。
最低投資金額が1万円なので手軽に始められる。
下落のリスク回避にトコトンこだわった楽ラップ
下落ショック軽減機能で損失を防ぐ
楽ラップでは、「TVT機能」を選択できる。
「下落ショック軽減機能」とも呼ばれる機能で、株式市場で値動きの大きい状況が継続しそうな場合、一時的に株式の投資比率を自動的に下げ、相対的にリスクの低い債券への投資比率を上げてくれる。結果、値動きのブレを軽減し、大きな損失を防ぐことが可能になる。
手数料コースを選択できる
楽ラップには「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の2つの手数料コースがある。
②成功報酬併用型は「固定報酬型」より低い手数料だが、利益が出たときにはその分だけ手数料が増える
手数料コースはいつでも変更することができるので、少しでも手数料を抑えたい場合は、運用損が出たときは「成功報酬併用型」、利益が出たときは「固定報酬型」にこまめに切り替えるとよい。
スマホアプリが用意されていない
楽ラップには、専用のスマホアプリが用意されていない。
そのため、資産の運用状況を確認するには、パソコンやスマートフォンのブラウザーでアクセスする必要がある。
楽ラップの実績はウェルスナビと同等
運用実績は選択したコースによって異なり、2016年7月4日~2020年9月末の運用実績は、14.54%〜41.29%となっている。
楽ラップの運用実績は、定期的に公式サイトで報告されている。報告会の動画も用意されているので、チェックして情報をゲット。
楽ラップの手数料は業界最低水準
楽ラップの2種類の手数料「固定報酬型」と「成功報酬併用型」のうち、より安い固定報酬型の場合、最大で預入資産に対して年率0.715%の手数料がかかる。
この手数料は業界最低水準だ。
ちなみに、成功報酬併用型の場合は、預入資産に対して年率0.605%の手数料だが、成功報酬として運用益に対し5.5%の手数料が発生する。
第3位:ON COMPASS
引用元:ON COMPASS
第3位は、マネックスグループのマネックス・アセットマネジメント社が提供する「ON COMPASS」。
1000円から投資できるロボアドバイザーだ。
ON COMPASSは少額×リスク管理なロボアドバイザー
1000円からコツコツ積み立てができる
他のロボアドバイザーでは最低投資単位が10万円や1万円というサービスが多いが、ON COMPASSは1000円からの投資が可能
価格下落時にダメージを最小限にするリスク管理
ON COMPASSでは、価格が下落した際に独自のアルゴリズムで下落幅を最小化する。
リスク管理が強力なので、堅実な運用を考えている人や長期運用を考えている人におすすめだ。
ポートフォリオの見直しの遅さがデメリット
ON COMPASSでは、災害などで投資環境が悪化しても、最大3カ月はポートフォリオの見直しができないため、急激な相場変動に対応しずらい。
強力なリスク管理が運用実績に跳ね返っている
リスク管理が強い分だけ他のロボアドより劣る
ON COMPASSの運用実績は、2016年6月10日~2020年9月末の期間で-1.97%〜24.3%となった。
リスクの高い相場では強いが、リターンは他のロボアドバイザーに比べるとやや劣る印象だ。
なお、公式サイトではマガジン形式での連載で、運用成績を公開しているので見てみよう。
手数料水準は他のロボアドバイザーと同水準
ON COMPASSの手数料は、運用資産の残高に対して年率1.0175%程度なので、そこまで高いわけではない。
第4位:ダイワファンドラップオンライン
引用元:大和証券
第4位は、大和証券が運営するロボアドサービスが「ダイワファンドラップオンライン」だ。大手証券会社が運営する安心感が最大のメリットだろう。
大手証券会社らしいサポートがあるが運用商品数は少ない
対人のサポートが受けられる
わからないことは、大和証券の店頭窓口やコールセンターにてサポートが受けられる。
実店舗を持たないネット証券と異なり、実店舗を持つ大和証券のメリット。
海外で主流の資産管理手法を採用
他サービスとの差別化ポイントに、「ゴールベース資産管理手法」の採用がある。
海外で主流となっている資産管理手法で、目先の高い収益を求めて投資するのではなく、将来の大きなゴールを目標を定めて運用していく手法。
投資商品のラインアップは少ない
ダイワファンドラップオンラインの投資商品は全部で9本と、他のロボアドバイザーと比べてもやや少なめ。そ
のため、どのコースを選んでもポートフォリオが似通ってしまう恐れがある。
運用実績が不明で手数料はやや高め
運用実績が公開されていないため不明
公式サイトでは運用実績が公開されていない。そのため、実際の運用実績を確認することができない。
しかし大手証券会社が運営しているロボアドバイザーであり、サービス停止となっていないことから、それなりの実績がありそうだ。
手数料はやや高めな印象
本サービスの手数料はやや高めな印象で、預かり資産の1.1%(税込)に加え、運用する金融商品に0.14〜0.34%(税込)のコスト(信託報酬)がかかる。
自動運用は苦手。助言を受けたい人向けのロボアドバイザーランキングベスト3
これまで紹介してきたロボアドサービスは「投資一任型」というタイプ
投資の発注や運用、運用途中における資産配分の変更などをユーザーが行う必要がなく、すべてロボアドバイザーに任せることができるのが特長だ。
だが、すべてをお任せにするのはちょっとという人もいるだろう。そんな人には「アドバイス型(助言型)」をおすすめしたい。
アドバイス型のロボアドバイザーは、ユーザーのリスク許容度を診断し、最適な資産運用の配分をアドバイスする。
このアドバイスに基づき、ユーザー自身が投資の発注や運用を行う。
運用途中に資産配分を変更(リバランス)する場合、自身で再配分を行う必要がある。
このように、アドバイス型はユーザー自身で運用をしなければならないので面倒ではあるが、手数料がその分安く利用できるメリットがある。
また、ロボアドバイザーのアドバイスを受けて自分で考えながら運用できるので、投資の勉強ができるメリットもある。
手軽に且つ資産運用を学びながら投資していきたいユーザーに向いていると言えるだろう。
- 簡単に投資を始めたいなら「ポートスター」がおすすめ
- リバランス機能を重視するなら「投資工房」がよい
- 対人のサポートを受けたい人は「スマートフォリオ」を選びたい
第1位:ポートスター
引用元:ポートスター
第1位は、三菱UFJ国際投信株式会社が運営する「ポートスター」。
三菱UFJグループなので信頼性が高いのがポイント。初心者におすすめのアドバイス型ロボアドバイザーだ。
人気投資信託eMAXISシリーズを提案してくれる
かんたんな質問に答えるだけでeMAXISシリーズを提案
最初に簡単な5つの質問に答えるだけで、おすすめのファンドが1つ提案される。
対象は三菱UFJ国際投信が提供するバランス型の投資信託「eMAXISシリーズ」。
ポートフォリオのズレを自動で直す「リバランス」に対応
ポートスターは年に1回、目標リスク水準に沿って資産のリバランスを自動的に行う。
初心者でも適切な資産配分で運用を続けやすい。
好きな銀行や証券会社で運用できる
ポートスターのロボアドバイザーは、あくまでアドバイスだけ。
実際に投資をするのはポートスターが提案する投資信託を扱っている銀行や証券会社になる。
つまり、運用する銀行や証券会社がNISA口座に対応していれば、運用益が非課税となり非常にお得になる。
また、運用口座が源泉徴収ありの特定口座なら、運用益が出ても確定申告の必要がない。
第2位:投信工房
引用元:松井証券
第2位の「投信工房」は松井証券が提供するアドバイザー型のロボアドサービス。
低コストで運用が可能なので、ロボアドバイザーによるアドバイスはほしいけど、コストはかけたくないという人におすすめのサービスだ。
たった100円から積立できて手数料が他社比で激安
100円からの積立が可能
多くのサービスが積立金額を毎月1万円程度から設定されているが、投信工房では100円からの積立が可能なのがポイント。
積立のペースも、毎月/毎週/毎日など自由に設定できるので、ユーザーの収入に合わせた積立投資が可能だ。
自動で定期的に購入する「投信積立」を利用すれば、購入時期に悩むこともなくリスクを分散させた投資が可能になる。
リバランス機能が充実
投資信託を積立する場合に目標とするポートフォリオ比率に近づける最適な配分で積立する「リバランス積立」、事前に任意の日を設定してポートフォリオのリバランスの実行を予約する「自動リバランス機能」、ポートフォリオの比率が目標と大きく乖離しているようなときに一括で修正する「一括リバランス」といったさまざまなリバランス機能が利用できる。
圧倒的に安い手数料
投資一任型のロボアドサービスでは預入資産に対して年率1%程度の手数料に加え、信託報酬に対する手数料が発生する。
一方、投信工房のサービス手数料が無料で、信託報酬に対する手数料は年率0.34%以下となっている。
第3位:スマートフォリオ
引用元:みずほ銀行
第3位は、2015年の10月にサービスを開始した「スマートフォリオ」。メガバンクのみずほ銀行が提供する助言型のロボアドバイザーだ。
メガバンクのイメージとは裏腹な高機能差がよい
実店舗でサポートが受けられる
スマートフォリオは、全国のみずほ証券の店舗で相談が可能だ。
使い方などのサポートだけでなく、ロボアドのアドバイスを元に具体的な相談などのサポートも受けられる。
提案されるのはみずほ銀行のファンドのみ
スマートフォリオで選べる投資信託は、みずほ銀行が提供する投資信託の中から選択する必要がある。
そのため、多くの投資先に分散して投資したい人は別のサービスを利用したほうがいいだろう。
始めるのがやや面倒
スマートフォリオを使って商品を購入する場合、みずほ銀行の「普通預金口座」と「投資信託口座」の口座開設、みずほダイレクトの契約が必要になる。
みずほ銀行を利用していない人は開始するまでに時間がかかってしまうのはデメリットだ。
節税できる投資制度3つ
- NISA(ニーサ)
- つみたてNISA(つみたてニーサ)
- iDeCo(イデコ)
これら3つの投資制度は、購入できる投資商品がリスクが低いものに限られている。
知識の少ない人でも始めやすいというメリットがある。
しかし、ロボアドバイザーと異なり自分で商品を選ばなければならないというデメリットがある。
ロボアドバイザーでは、基本的に運用する商品はロボアドバイザー側で用意している。
「どのくらいのリスクをとるか?」だけ自分で判断すればよい。
性質は異なるがいずれも投資初心者向けの制度・商品なのだ。
- いずれも少額から投資ができる
- NISAやiDecoは運用益が非課税
- NISAやiDeCoは自分で投資商品を選択する
- NISAやiDeXoには運用期限がある
一般NISAとロボアドのどちらを選ぼうか?比較表で整理したよ
一般NISA | ロボアド | |
投資期間 | 5年間(最長10年) | 制限なし |
投資上限額 | 年120万円 | 制限なし |
税金 | 運用益が非課税 | 運用益の約20% |
商品の選択 | 自分自身で選択 | リスク許容度に基づいて自動で選択(投資一任型の場合) |
投資対象 | 国内外の上場株式・投資信託 | 投資信託・ETF |
完全に放置して運用したいならロボアド一択!
ポートフォリオに対するリバランスも自動で行われるので、運用について悩む必要がない。
そのため、運用については投資に関する知識や経験がある程度求められる。
NISAの非課税枠とロボアドの簡単さを両立するには「助言型」を使うといいかも
NISAでは投資商品の選定やリバランスなどの悩みが生じがちだ。
それらを避けたいなら、ウェルスナビの「おまかせNISA」などNISAに対応した助言型のロボアドサービスを使うのも手だろう。
これならロボアドに助言を受けながら資産の運用が可能だ。
ロボアドに似てる「ファンドラップ」のオススメランキング
ロボアドバイザーに似ているサービスとして「ファンドラップ」(ラップ口座)がある。
ファンドラップは事前の資金に余裕があり、信頼できる大手のサービスを使いたいというに向いている。
ファンドラップでは、ロボアドバイザーと同じで投資をお任せできる金融サービスだが、担当者と直接やり取りできる点が異なっている。
- 銀行や証券会社の資産運用アドバイザーとやり取りしながら購入銘柄を決め、資産を運用する。運用自体は一任することもできるので、すべてお任せで資産の運用ができる。
- ファンドラップの最大のデメリットが割高な手数料。ファンドラップでは担当者が介するので、手数料が割高になるのは仕方がないが、設定されている手数料を合計すると、年4%を越えることもある。
また、最低投資額もロボアドサービスより高額なので、事前の資金も必要になる。
- 豊富なコースから選びたいなら「りそなファンドラップ」や「ダイワファンドラップ」がおすすめ
- 銀行や証券会社の安定感を求めるなら「野村ファンドラップ」や「MUFGファンドラップ」がよい
- アフターフォローをポイントにするならは「SMBCファンドラップ」がおすすめ
- 手数料を抑えたいなら「みずほファンドラップ」の「Mizuho Fund Wrap」がよい
銀行系ファンドラップベスト3
銀行系第1位:りそなファンドラップ
引用元:りそなファンドラップ/りそな銀行
りそなファンドラップにはこんな特長がある
自分にあったコースを選択できる
名称 | スタンダードコース | プレミアムコース |
最低投資金額 | 300万円 | 500万円 |
投資対象 | インデックスファンドを中心としたファンドラップ専用投資信託 | アクティブファンドを中心としたファンドラップ専用投資信託 |
オプション | オルタナティブ投資、新興国投資 | オルタナティブ投資、新興国投資、ヘッジファンド投資 |
運用中に目標の資産比率と、現状の資産残高比率にズレが生じた場合は「リバランス」を実施して、目標の資産比率へ修正する。
また目標の資産比率を見直す「リアロケーション」は原則3か月ごとに行う。相場が急変した場合は、臨時で見直しを行って、資産の目減りを防いでくれる。
手数料は固定報酬型と成功報酬型のどちらかを選択する
タイプ | 手数料 |
固定報酬型 | 最高1.296% |
成功報酬型 | 最高1.188%+運用益の10.8% |
銀行系第2位:MUFGファンドラップ
引用元:MUFG
MUFGファンドラップにはこんな特長がある
リスクとリターンの組み合わせで10スタイルから選べる「リスク分散コース」と損失を抑えたい「安定収益追求コース」がある。
ヘッジファンドを組み入れることで、市場の上昇場面だけでなく、下落場面でも収益が見込みやすくなる。
- 新興国や社債、リートやコモディティなど、先進国の債券や株式以外にも分散投資
- 各商品の組み合わせによって、5つのスタイルに分かれる
- 5つのスタイルの違いは、主に株式と債券の比率の差
- それぞれのスタイルに対してヘッジファンドの有無も選べるので、合計10個のスタイルが提供される
- 国内債券、国内株式、海外債券、海外株式の4商品に投資する
- 機動的な組み入れの調整を行い、株価下落時の損失を抑制する
- スタイルは1つのみ
銀行系第3位:SMBCファンドラップ
三井住友銀行が提供する「SMBCファンドラップ」が銀行系の第3位。三井住友銀行が販売するが、実際の運用はSMBC日興証券が行う。
SMBCファンドラップにはこんな特長がある
日本株式 | バリュー株式 | グロース株式 | 中小型株式 | ||
外国株式 | 米国株式 | 欧州株式 | エマージング株式 | ||
日本債券 | 日本債券 | ||||
外国債券 | 米国債券 | 欧州債券 | エマージング債券 | ||
REIT | J-REIT | G-REIT | |||
コモディティ | コモディティ | ||||
ヘッジファンド | ヘッジファンド | ||||
MRF | MRF |
SMBCファンドラップ専用のファンドが15本準備されている。
ここから選択して運用するが、問題があればファンドを入れ替える。
アフタフォローが充実
運用状況は四半期運用報告書を通じて3ヶ月毎に報告してくれるなど、アフタフォローが充実しているのも特長。
また、運用内容の見直しも随時担当者に相談できるので心強い。
手数料は2種類から選択する
タイプ | 手数料 |
固定報酬型 | 最高1.512% |
成功報酬型 | 最高1.188%+運用益の10.8% |
運用資産残高が減少した場合(損した場合)は成功報酬は発生せず、基本報酬のみが発生する。
証券系ファンドラップベスト3
証券系第1位:野村ファンドラップ
引用元:野村証券
証券会社系第1位は、野村證券が提供する「野村ファンドラップ」だ。
日本最大手の証券会社という安心感と国内ファンドラップのシェア1位は非常に安定感があるのが野村ファンドラップのメリットだろう。
野村ファンドラップにはこんな特長がある
2種類のコースから選択できる
名称 | バリュー・プログラム | プレミア・プログラム |
最低投資金額 | 500万円 | 1000万円 |
種別 | インデックス運用 | アクティブ運用 |
投資対象 | 国内外の株式、債券、REIT | 国内外の株式、債券、REIT、オルタナティブ |
オプション | 為替ヘッジ、REIT、新興国投資 | 為替ヘッジ、REIT、オルタナティブ |
プレミア・プログラムでは市場指数を上回る収益を目指す一方、バリュープログラムではコストを抑えつつ、収益を確実に上げることを目標とする。
手数料はかなり高額になる
- 投資一任受任料(タイプにより異なる)
- ファンドラップ手数料(最大で運用資産の1.320%)
- 信託報酬(信託財産の最大1.35±0.70%)
- 信託財産留保額(信託財産の最大0.5%)
- その他費用
コース別の投資一任受任料
タイプ | 投資一任受任料 |
固定報酬型 | 0.418% |
実績報酬併用型 | 0.209%+運用益の11% |
証券系第2位:ダイワファンドラップ
証券会社系第2位は、大和証券が運用する「ダイワファンドラップ」。
先に説明した「ダイワファンドラップオンライン」とは異なり、コンサルタントと対面で面談し、資産運用の提案をしてくれるサービスだ。
ダイワファンドラップにはこんな特長がある
運用のバリエーションが豊富
名称 | ダイワファンドラップ | ダイワファンドラップ プレミアム |
最低投資金額 | 300万円 | 3000万円 |
リスク水準 | 「安定」から「積極」まで5種類 | 「より安定」から「より積極」まで7種類 |
投資対象 | 国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、J-REIT、外国REIT、コモディティ、ヘッジファンド | |
対象ファンド | 投資対象ごとに10本までの投資信託 | 4タイプ38本の投資信託。投資対象ごとに最大3名柄選択可能 |
ダイワファンドラップでは、リスク水準は「安定」から「積極」までの計5種類で、資産クラスは国内外の株式や債券、コモディティ、ヘッジファンドなど8つある。
資産クラスごとに投資対象ファンドは10本、投資信託が用意されている。
ダイワファンドラップ・プレミアムでは、さらに広い選択肢から選択できる。
ダイワファンドラップの料金の内訳
- ファンドラップ・フィー(1000万円以下の部分に対して1.540%)
- 信託報酬
契約資産の時価評価額に対して年0.432%~1.512%が発生。
保有する投資信託の信託報酬・信託財産留保額の手数料も発生。保有する資産内容に応じて手数料は変わるが、おおよそ年間0.77%~1.41%程度となる。
証券系第3位:みずほファンドラップ
みずほ証券のファンドラップが証券会社系第3位。みずほ証券のファンドラップは「ファースト・ステップ」と「Mizuho Fund Wrap」の2種類が用意されている。
みずほファンドラップにはこんな特長がある
ニーズに合わせてコースを選択できる
国際分散投資を基本とした「ファーストステップ」と、より大きなリターンを目指す「Mizuho Fund Wrap」の2種類がある。
コース | ファーストステップ | Mizuho Fund Wrap |
最低投資金額 | 500万円 | 1000万円 |
投資対象ファンド | インデックスファンド、アクティブファンド | アクティブファンド |
運用コース | 「安定型」から「積極拡大型」までの5種類 | 「Stable」から「Aggressive Growth」までの5種類 |
各コースごとに、安定志向か積極投資かによって5種類に分かれるため、全部で10コースが用意されていることになる。
手数料はコースによって異なる
タイプ | ファーストステップ | Mizuho Fund Wrap |
投資一任契約に係る報酬 | 最大1.650%(固定報酬型のみ) | 最大0.880%(固定報酬型のみ) |
信託報酬 | 0.18%~0.33%程度 | 0.50%~0.69%程度 |
ロボアドバイザーとファンドラップのメリット・デメリット比較
投資商品の選択はなかなか難しい。また、実際の売買には時間も手間もかかる。
その問題を解決するのがロボアドバイザーとファンドラップだ。
どの投資商品を選ぶか、どのような割合で投資するかを自分で決めずに、=人工知能や運用の専門家に決めてもらい、売買をおまかせする。
ロボアドバイザーとファンドラップの比較まとめ
ロボアドバイザーとファンドラップの比較表
ロボアドバイザー | ファンドラップ | |
サービスの特長 | ・アルゴリズムによって資産を運用するサービス ・最初の質問の回答に基づいたポートフォリオにしたがって運用を実施 |
・投資先選びなど運用すべてをプロに一任するサービス ・ユーザーと相談した内容でポートフォリオを作成して運用を実施 |
メリット | ・資産運用を始めるハードルが低い ・感情に左右されずに資産運用する ・少額で投資を始められる |
・コンサルタントと直接やりとりできる ・分散投資がしやすい |
デメリット | ・短期間での成果が得られない ・資産運用の経験が積めない |
・手数料が高い ・最低投資金額が高い |
- 運用を任せることができる
- 最初のスタートにまとまった金額が必要
- ファンドラップはコンサルタントに相談できる
- 手数料はファンドラップの方がかなり高い
- スタート金額もファンドラップの方が高い
手数料が安く手軽にできるロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、投資の知識がなくてもすぐに始められ、手間がかからない点が最大のメリット。
アルゴリズムに基づいて運用されるので、感情に左右されずに適切な投資ができるメリットもある。
ただし、短期間での成果はあまり望めない。
安心感は高いが、コストもかかるファンドラップ
ファンドラップは担当者が顧客の希望や資産状況などを参考にしつつ、購入する投資信託を選択し、投資商品の売買を代理してくれる。
銀行や証券会社に運用を一任するので安心感が高い点がメリット。
だが、投資を始めるためにはコンサルタントに相談する時間が必要で、最低投資金額のハードルも高く、手数料も高額なのが難点だ。
このように相違点も少なくない。
ロボアドバイザーはなぜおすすめなの?
・投資一任型と助言型を選べる
・とにかく手軽で手間がかからない
おすすめポイント①:ネットで完結
ロボアドバイザーバイザーは、スタートから運用中の確認まで、すべてネットで完結できる。
従来の投資のように人とやり取りする時間が不要なので、忙しい人でも随時運用を確認できる。
おすすめポイント②:運用スタイルを選べる
ロボアドバイザーバイザーには資産運用をおまかせできる投資一任型と、運用のアドバイスをもらえる助言型がある。
自分の運用スタイルに合わせて選択することが可能だ。
おすすめポイント③:手軽にスタートできる
最低投資金額も少なく、初めに質問に答えるだけでポートフォリオが作成できる手軽さは何事にも変えられないだろう。
おすすめポイント④:お任せで運用できる
最初に質問に答えて、自分の希望する運用スタイルを決めれば、あとは投資一任型なら任せっきりでも運用できる。
節税できる投資制度とロボアド比較
ロボアドバイザーやファンドラップにかかる税金の制度
投資利益にはかなり高い税率が適用される
ロボアドバイザーやファンドラップの投資で利益を得た場合には、一律で20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)の税金がかかる。
課税対象は、保有している投資商品を売却して利益が確定したときに得られる利益と、運用中に発生した配当金となる。
口座種類によって、納付方法は異なる
口座種類 | 説明 |
特定口座 (源泉徴収あり) |
年間取引報告書と納税の手続きを代行する。ユーザーは確定申告が不要となる。 |
特定口座 (源泉徴収なし) |
年間取引報告書のみ作成する。ユーザーが確定申告を行う必要がある。 |
一般口座 | すべての手続きをユーザーが行う必要がある。確定申告も必要となる。 |
「特定口座(源泉徴収あり)」なら、確定申告を代行してくれるのでユーザー自身は特にやることはない。
出金の際は、税金を引いた金額が入金されるので、こちらも特別な手続きは不要だ。これ以外の口座を選択した場合は、ユーザー自身が確定申告を行う必要がある。
節税したい場合は、確定申告は必須
投資で得た利益が20万円以下なら申告は必要ない。しかし、特定口座(源泉徴収あり)は、利益が20万円以下でも源泉徴収分の金額が引かれてしまう。
もし所得が源泉徴収分を払わなくてもいい金額に収まるのであれば、確定申告で取り戻す必要がある。このためだけに確定申告する人なら、特定口座(源泉徴収なし)または一般口座に変更するとよい。
- ロボアドバイザーやファンドラップには、利益に対して20.315%が一律課税される
- 課税対象は、投資商品の売却益と運用中に発生した配当金
- 口座種類によって源泉徴収の有無が決まる
- 源泉徴収された税金を取り返したいなら確定申告を行う
NISAとは何か?ー基本をおさらい
引用元:金融庁
NISAとは少額投資非課税制度のことで、株式や投資信託などでの運用益が非課税になる制度。
通常の口座では運用益に20.315%の所得税が課税されるが、NISAなら非課税で運用できる
NISAの6つの特長を整理しよう
- 2種類のNISAがある
- 5年以上そのまま運用できない
- 年120万円の枠は再利用できない
- 2024年から新NISAに移行
- 購入可能な投資商品が多い
- 損益通算できないなど制限に注意
2種類のNISAがある
NISAには「一般NISA(あるいは単にNISA)」と「つみたてNISA」の2種類がある。
一般NISAは、毎年120万円までの投資が非課税で運用でき、まとまった資金の運用に適している。
「つみたてNISA」は非課税で運用できるのは毎年40万円までだ。
5年以上そのまま運用できない
一般NISAでは株式などをNISAの枠内で購入したら、5年経過後、利益を確定するために売却するか、次のNISAの枠に移す(ロールオーバー)ことができる。
課税されていいのなら、NISAの枠外で株式などを保有し続けることも可能だ。
年120万円の枠は再利用できない
120万円分の投資商品を購入して、その年のうちに一部を売却としたとしても、NISAの非課税枠は復活しない。
また、120万円未満しか枠を使わなかったとしても、翌年に繰り越すことはできない。
2024年から新NISAに移行
現行の制度は、2023年に実施した投資分まで適用される。2024年以降は新しい制度のもとで同様の投資商品を非課税で購入できる。
購入可能な投資商品が多い
一般NISAで購入できる商品は、株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)の4種類だ。
いずれも国内外問わず購入対象となるので、幅広い商品の中から選ぶことができる。
損益通算できないなど制限に注意
別々の証券会社で購入した投資商品による利益と損失は、通常の口座であれば、合算して申告することができる。
しかし、NISAでは、他の証券会社の口座で発生した利益や損失と合算できないため、支払うべき税額が大きくなる可能性がある。