
日本のロボアドバイザーで預かり資産・運用者数日本一である「ウェルスナビ(WealthNavi)」。
このウェルスナビは、銀行や証券会社などと提携して「ウェルスナビ for ○○」という名称でもサービスを提供しています。
その数は、元祖ウェルスナビを除けば全部で14社(ウェルスナビ発表/2021年9月13日現在)にも上るため、
「ウェルスナビを始めたいけどどれを選んだらいいのかわからない」という人も少なくないのではないでしょうか。
目次
特に理由がなければ元祖ウェルスナビがおすすめ
もし、どれを選ぶのが一番かと尋ねられた際に、こだわりや好みなどがない場合は「元祖ウェルスナビ」をおすすめします。
元祖ウェルスナビの情報は以下の記事を読んでね
ウェルスナビの他社提携サービスとは?
ウェルスナビの他社提携サービスは、窓口部分を提携各社が担い、資産の運用はウェルスナビが行うサービスです。つまり、どこで申し込んでも運用成績自体に変動はありません。
他社提携サービスは、窓口の部分で各社のさまざまなメリットやお得なサービスが受けられるものと考えればわかりやすいのではないでしょうか。
また、証券会社・銀行系の提携サービスの場合、開設している口座を利用できることから、すでに資産を運用している人は口座をまとめられるため、管理しやすいとうメリットがあります。
どんな他社提携サービスがある?
ウェルスナビと提携しているのは、証券会社や銀行、航空会社などさまざま。そして提携サービスによって提供するサービスが異なるのが特徴です。
証券会社・銀行系の提携サービス
証券会社・銀行系の提携サービスには、次の6社があります。表を見てわかるとおり、証券会社・銀行系の提携サービスは、使っている銀行や証券会社の口座をそのままウェルスナビの口座として利用できるのが特徴です。
積立NISAやiDeCoなどは複数の口座で運用ができないため、これらの資産運用をすでに始めているなら、使っている証券会社・銀行系の提携サービスを選ぶのがマストと言えます。
ウェルスナビの提携サービス一覧
サービス名 | 対面コンサルティング | マイレージ/ポイント | マメタス | 特徴 |
ウェルスナビ for SBI証券 | 〇 | × | × | SBI証券で開設している総合口座ですぐにウェルスナビを利用できる。運用に困ったときに対面コンサルティングが受けられる。 |
ウェルスナビ for 住信SBIネット銀行 | × | × | 〇 | 住信SBIネット銀行で開設している口座ですぐにウェルスナビを利用できる。マメタスが利用できる。 |
ウェルスナビ for ソニー銀行 | × | × | 〇 | ソニー銀行の優遇プログラム「Club S(クラブエス)」のステージ獲得条件に、ウェルスナビの預かり資産残高も合算される。 |
ウェルスナビ for イオン銀行 | × | × | × | イオン銀行で開設している口座ですぐにウェルスナビを利用できる。 |
ウェルスナビ for 横浜銀行 | × | × | 〇 | 横浜銀行で開設している口座ですぐにウェルスナビを利用できる。マメタスが利用できる。 |
ウェルスナビ for auじぶん銀行 | × | × | × | auじぶん銀行で開設している口座ですぐにウェルスナビを利用できる。 |
※表は左右にスクロールできます
証券会社・銀行系の提携サービスで特筆すべき点があるとするならば、「ウェルスナビ for SBI証券」と「ウェルスナビ for ソニー銀行」の2社が挙げられます。
SBI証券の対面コンサル
引用元:「WealthNavi for SBI証券」の対面サービス提供のお知らせ/SBIホールディングス
ウェルスナビ for SBI証券では、実店舗において対面でのコンサルティングが受けられます。これは元祖ウェルスナビにないサービスで、対人の相談先が欲しい人には魅力的なサービスと言えます。
ソニー銀行 Club S(クラブエス)
引用元:ソニー銀行 公式ホームページ
ウェルスナビ for ソニー銀行では、ソニー銀行の優遇プログラム「Club S(クラブエス)」のステージ獲得条件に、ウェルスナビの預かり資産残高も合算されます。そのため、ソニー銀行をフルに活用している人なら、こちらを選択するメリットは大きいと言えます。
マメタス
引用元:マメタス 公式ホームページ
また、複数の提携サービスでは、マメタスを貯められるサービスがあります。
マメタスとは、買い物をしたときのおつりを自動的に貯めてくれて、貯まったお金を自動的に運用に回してくれるというサービスです。100円、500円、1000円という金額を設定し、そこから買い物をしてお釣りが出たというイメージで貯めていきます。
たとえば、おつり設定を100円で設定した場合、220円の買い物をしたら「100円×3=300円」で支払い、80円のおつりが積立られるという仕組みです。
ただし、マメタスは元祖ウェルスナビでも利用できるので、それほど大きなメリットとは言えません。逆にマメタスに対応していない提携サービスは、元祖ウェルスナビよりもサービスが低下していると言えます。
このように、証券会社・銀行系の提携サービスは、すでに口座を持っている人が検討するのが良いと言えます。全くの新規の人が、証券会社・銀行系の提携サービスを選ぶとすれば、SBI証券やソニー銀行がおすすめです。
航空会社・カード会社の提携サービス
航空会社・カード会社の提携サービスには、次の3社が挙げられます。表を見てわかるとおり、航空会社・カード会社の提携サービスは、マイレージやポイントが貯められるのが特徴なため、マイレージやポイントを活用している人は、利用しているサービスを検討する価値があると言えます。
ただし、3社ともマメタスは利用不可であるため、マイレージやポイントを貯めたいけどマメタスも活用したいという人は、どちらのウェイトが高いかを考えた上で決めることが重要です。
サービス名 | 対面コンサルティング | マイレージ/ポイント | マメタス | 特徴 |
ウェルスナビ for ANA | × | 〇 | × | 資産運用開始で300マイルのマイレージが貯まる。また、1年間の平均資産評価額が100万円以上なら四半期ごとに50マイル付与される。 |
ウェルスナビ for JAL | × | 〇 | × | 資産運用開始で200マイルのマイレージが貯まる。また、資産評価マイルが資産運用1万円につき0.5マイル付与される。 |
ウェルスナビ for TOKYU POINT | × | 〇 | × | 資産運用で東急ポイントが付く。たとえば運用開始で400ポイント、毎月の平均運用額に対して東急ポイントが1万円につき1ポイントが付く。 |
※表は左右にスクロールできます
元祖ウェルスナビは「長期割」や各種キャンペーンがある
他社提携サービスを紹介しましたが、申込のメリットが一番多いのは元祖ウェルスナビです。
まず「長期割」が受けられるのは元祖ウェルスナビのみだからです。
長期割とは、運用期間と金額に応じて手数料を最大で年率0.90%まで割り引かれるサービス。
ウェルスナビの手数料は、現金部分を除く預かり資産3000万円までは年率1%(税別)、3000万円を超える部分については年率0.5%(税別)がかかりますが、この手数料が割り引かれてしまいます。
たとえば、毎月1日の時点で長期割判定額が50万円以上あれば、その月から「長期割期間」がはじまり、7カ月目から手数料が割り引かれます。また、割引開始から6カ月ごとに手数料が段階的に割り引かれていきます。
また、元祖ウェルスナビでは、ボーナスキャンペーンや実質手数料無料などの、キャンペーンを不定期に実施していますが、これらのキャンペーンは他社提携サービスでは利用できません。この点をとっても元祖ウェルスナビのほうがお得と言えます。
まとめ
ウェルスナビの他社提携サービスは、窓口にあたる部分で各社が独自のサービスを提供しています。
しかし、現状では積極的に選択したくなるサービスは多くなく、むしろ、長期割や各種キャンペーンなどを提供している元祖ウェルスナビのほうがお得感が強めです。
証券会社や銀行の口座ですでに資産を運用している人は、その提携サービスを使うメリットはあるけれど、そうでない人は元祖ウェルスナビに申し込むのがおすすめと言えるでしょう。